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新明解国語辞典

しんめいかいこくごじてん

『三省堂』が出版する国語辞典の一つ。最新版は第七版(2011年)。略称「新明国(しんめいこく)」。愛称「新解(しんかい)さん」。
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新明解国語辞典とは?

「明解国語辞典」から派生した国語辞典。語釈や用例に、独特な表現を用いていることで有名。特に語釈は「ユニーク」であると評される。国語辞典においては、日本で一番の売上を誇る。
待遇表現などに関する語の運用欄、文法欄、アクセント、数え方も示されている。ただし、表記については「作る・造る・創る」「暖かい・温かい」など、使い分けが示されていないことが多く、それに関しては明解ではないので、他の辞書で賄うことを勧める。
新版を発行するたび語釈、用例などを微妙に変えるといういかした編集態度がある。「恋愛」は、旧版では「出来るなら合体したい」と語釈で表記することがあった。ちなみに「合体」の項目では、七版では2番目の意味で「〔有性生殖で〕雄性・雌性の生殖細胞が融合して一個の細胞になること。〔「性交」の、婉曲(エンキヨク)表現としても用いられる〕」と書いてある。

本書独特の語釈や解説など

他の国語辞典よりも、語釈や微妙な意味合いについて、詳しく記述されている。たまに、語釈には主観が混ざっていることもある。しかし、「絵」や「絵画」など堂々巡りしている語釈もある。わけても「こそあど」の文法欄は、他の辞書を圧倒するほど、かなり充実している。

こそあど

こ そ あ ど 0]
「これ・ それ・ あれ・ どれ」、 「この・ その・ あの・ どの」、 「こんな・ そんな・ あんな・ どんな」、 「こう・ そう・ ああ・ どう」 など、 指示語をまとめて呼ぶ称。
文法]
⑴口頭語でこそあど言葉と呼ばれる一群の語は指示語・ 指示詞などとも称され、 表現しようとする事柄について、 具体的にそれを表わす言葉のかわりに、 話し手と聞き手の位置関係を基準にしてその事柄を示すはたらきをする語である。 ここではこそあど言葉の意で以下 「指示語」 という語を用いる。
⑵指示語の用いられる場面は、 大きく二つに分けられる。 ⒜現場指示…話し手・ 聞き手の双方が一般に視覚でとらえられる範囲内にある人・ 事物や場所・ 方角などを指し示す言語行為。 ⒝文脈指示…話し手または聞き手がすでに述べた事柄を指し示す言語行為。
◎現場指示
⑶指示語の用いられる現場指示の状況には二つの 「場」 がある。 ⒜話し手と聞き手がそれぞれ自分の領域を意識できる 「場」…話し手と聞き手が適度の距離をおいて向かい合っている場面など。 ⒝話し手と聞き手が互いの領域を意識することなく、 同じ領域を共有すると意識される 「場」 (つまり 「ワレワレノ場」)。
⑷⒜ ⑶⒜の 「場」 では、 話し手は自分の領域に属するととらえられる対象を 「コ」 で、 聞き手の領域に属するととらえられる対象を 「ソ」 で表わす。…話し手が傘を指し示して 「この傘はあなたのですか」 と聞き手に尋ね、 「ええ、 それは私のです」。 また、 話し手が、 聞き手が手にしている物を見て、 「それは何ですか」 と問いかけ、 聞き手が 「これは手のひらサイズの小型カメラですよ」 と答えるような対応関係である。 ⒝話し手・ 聞き手のどちらの領域にも属さないが、 どちらも認め得る範囲にある対象を指示する際には、 話し手・ 聞き手ともに 「ア」 を用いる。…話し手から 「あの人はどこかで見かけた人だね」 と言われ、 聞き手が 「ええ、 私もあの人とどこかでお会いしましたね」、 また、 話し手の 「あの高い建物は何ですか」 に対して 「どの建物かな?ああ、 あれか。 あれは○○ホテルですよ」 という対応関係である。
⑸⒜ ⑶⒝の 「ワレワレノ場」 は、 場所を指示する表現に特徴的に見られる。 たとえば、 東京から新大阪に向かう新幹線の車中で居眠りをしていた相手から 「ここはどこだ?」 と言われて 「ああ、 ここは名古屋だよ、 京都は次だ」 などと応じる。 これは話し手・ 聞き手がともに同じ領域に属することによるからだととらえられる。 「ワレワレノ場」 を構成している状況では、 さほど隔たっているとはとらえられない所を 「ソ」 で表わすのが一般である。…夫婦の会話などで、 「そこにできた店、 いつオープンするのかしら」 と問われ 「ああ、 そこの店ね。 明日あたりにはオープンするんじゃないかな」 などと応じる場合である。 また、 道で出会った近所の人などに 「どちらへ?」 と問いかけられ、 「ちょっとそこまで」 と応じる慣用的な答えも、 ちょっとした用事で出かけるだけで、 それほど遠い所へ行くわけではない、 といった気持を表わすものだと解される。 ⒝「コ」 と 「コ」、 「ソ」 と 「ソ」 の対応関係は、 ⑷⒜で扱った人・ 事物を指示する表現にもある。…話し手・ 聞き手が、 同じ写真を見ながら 「この方はどなた?」 に対して、 「この方は部長の奥さんですよ」 と応じたり、 机を並べている二人の前の出窓に飾ってある花を見て、 「その花は何というんですか」 と問われて、 「その花はリーガベゴニアですよ」 と答えたりする場合である。 ⒞場所を指示する状況で話し手の領域を 「コ」、 聞き手の領域を 「ソ」 ととらえて表わすのは、 両者が道や川を隔てて向かい合っている場合や、 離れた所にいる人と電話で話をする際などである。…「こっちは今ひどい雨が降っているけど、 そちらはどう?」 「ああ、 そう。 そちらは雨!こちらはいいお天気よ」 などのような対応関係である。
◎文脈指示
⑹文脈指示についても基本的には現場指示と変わるところがない。 ⒜文芸作品か論説文かを問わず、 前述の内容を 「コ」 で表わすか 「ソ」 で表わすかについては個人的な偏りがあり、 必ずしも一般化してとらえられるものではないが、 概ね以下のような傾向がある。 ⒝前述の特定の語句を指示し、 そのことが読み手に当然理解されると期待されるような際には、 多く 「ソ」 が用いられる。 ⒞前述した事柄をもとにして、 そこから導かれる筆者の判断を述べたり 新たな問題提起をしようとしたり する際には、 「コ」 を用いる傾向がある。 前者の例、 「このことから以下に述べることが推測できる」 など。 後者の例、 「このことはさらに次のような問題へと発展する」 など。 ⒟「ア」 は、 話し手・ 聞き手の双方が共通に関心をいだいているなどして、 文脈からその指示内容がすぐに理解される場合…「あの件はどうなっているね?」 に対して 「ああ、 あの話はなんとかうまくまとまりそうですよ」 と応じる場合である。 ⒠過去の事柄を回想して、 独白的にその当時のことを述べようとする場合…「あれはもう二十年も前のことだったな」 「あの忌まわしい事件は今でも忘れられない」 などである。 この種の 「ア」 は、 文芸作品の冒頭の表現などにもしばしば用いられる。 これは作者が描こうとする世界へ読者を心理的にいざなおうとする一つの表現技法だとみることができる。

恋愛

れん あい0]【恋愛】—する(自サ)特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。「熱烈な—の末に結ばれた二人/—結婚5]・—小説5]・—至上主義8]」

動物園

どうォ]ぶつ0]【動物】(略)
—えん4]─ヱン【—園】捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌(キユウジ)とにより野生から遊離し、動く標本として一般に見せる、啓蒙(ケイモウ)を兼ねた娯楽施設。

読書

どく しょ1]【読書】—する(自サ)〔研究調査や受験勉強の時などと違って〕一時(イツトキ)現実の世界を離れ、精神を未知の世界に遊ばせたり 人生観を確固不動のものたらしめたり するために、(時間の束縛を受けること無く)本を読むこと。〔寝ころがって漫画本を見たり 電車の中で週刊誌を読んだり することは、本来の読書には含まれない〕「—家0]・—力3]・—百遍義(ギ)自(オノズカ)ら見(アラワ)る」〔古くは、「とくしょ」〕

●はまぐり

はまぐり2]【〈蛤】〔浜栗の意〕遠浅の海にすむ二枚の一種。食べる貝として、最も普通で、おいしい。殻は なめらか。〔マルスダレガイ科〕「—刃(バ)4]〔=刀の しのぎと刃の間にハマグリのような形に ふくらみをつけたもの〕」かぞえ方]一枚

洒落

しゃれ【〈洒<落】一]0](一)〔その場の思いつきとして〕類音の語に引っかけて、ちょっとした冗談や機知によってその場の雰囲気を和らげたり 盛り上げたり する言語遊戯。例、潮干狩に行ったがたいして収穫がなく、「行った甲斐(カイ)〔=貝〕がなかったよ」と言うなど。「—が通じない人/ ずぶぬれになった彼を見て、〝水もしたたる好い男〟などと言っても—にもならない」

やばい

やば・い2](形)〔もと、香具師(ヤシ)や犯罪者仲間などの社会での隠語〕(一)違法なことをするなどして、警察の手が及ぶおそれのある状態だ。「そんな偽物を売ったら—ぞ」(二)自分の身に好ましくない結果を招く様子だ。「今のままでは単位不足で卒業がやばくなる」〔(一)(二)とも口頭語的表現〕運用]最近の若者の間では「こんなうまいものは初めて食った。やばいね」などと一種の感動詞のように使われる傾向がある。

書籍情報〔第七版〕

【項目数】

77,500語〔第六版より+1,000語〕

【編者】

山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・山田明雄・上野善道・井島正博・笹原宏之

【発行日】

2011年12月01日
▼大活字版:2012年03月20日発行
▼特装青版:2017年02月27日発行

●1972年01月24日 初版発行
●1974年11月10日 第2版発行
●1981年02月01日 第3版発行
●1989年11月10日 第4版発行
●1997年11月03日 第5版発行
●2004年11月23日 第6版発行

【ページ・価格】〔税抜き〕

1,728ページ
B6判(普通版・赤の装丁)3,000円
B6判(特装版・白の装丁)3,000円
B6判(特装青版)    3,000円
B6判(革装版)     5,000円
A6変型判(小型版)   2,800円
A5判(机上版)     4,500円
B5版(大活字版)    4,700円

関連タグ

三省堂国語辞典

外部リンク

新明解国語辞典 第七版

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