彼女は罪深い豊穣の忌み物であり、貪欲な強盗であり、手を血に染めた罪人です。
そして、認められることのない仙舟人であり、勇敢な戦士であり、血の涙と怒りに満ちた母親でもあります。
プロフィール
性別 | 女 |
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種族 | 歩離人 |
出身 | 腥風猟群 |
概要と経歴
星暦7992年、彼女は腥風猟群のある獣艦使役者の家系に生まれた。若くして頭角を現し、弱冠31で自身の獣艦部隊「閉戻多(へいれいた)」を持つまでになった。
その強さは、仙舟同盟にとって悪夢のような存在だったと言われている。
8025年、月里火は腥風猟群の首領、忽辛可汗と結婚する。7年後、息子・斥露巫(じるぐ)が誕生。
斥露巫の誕生は、もう一人の首領候補である忽辛可汗の甥・可博(かぼ)にとって望ましくない知らせであった。
8037年、忽辛可汗は可博の部下によって暗殺される。
月里火は閉戻多と斥露巫を連れて、故郷を脱出。しかし道中で斥露巫は命を落とす。
可博は追撃を止め、腥風猟群の首領になる。
8038年、月里火は「閉戻多」(127人生存)を率いて方壺に到着、同盟に帰順する決意をする。2年にも及ぶ長い議論の末、同盟は彼らの罪を許し、厳しい監視のもと方壺に住むことを認める。
可博に対する憎しみからか、月里火はいつも「閉戻多」を率いて同盟のために戦いたいと言っていたが、そのような要求は認められなかった。
8072年、第3次豊穣戦争が勃発。方壺は主戦場となり、たちまち血の海になるも、月里火と「閉戻多」だけは最後まで引かず数多の忌み物を屠る。
そして帝弓の光矢が現われる前に、少なくとも4,000人の一般人を安全な場所に移し、月里火を含む127名の歩離の戦士は、全員がその過程で命を落とした。享年80。
その後
月里火自身の難しい立場と彼女の否定しようのない過去の罪のため、これまで彼女の物語は歴史の裏に隠され続けてきた。しかし、開拓者が拾った書物によって明らかにされた。