概要
東方アイドルとは、東方Projectに登場するキャラクターたちにまつわる二次創作であり、同作キャラクターたちがアイドル風の衣装をまとっている様子やアイドル的な種々のシチュエーションにある様子などを指すものである。
ここにおける「アイドル」とは、文化における特定の人物または集団に言及される要素を指すものであり、主にそれぞれの魅力によって他者の情動における感動や興奮を喚起する存在である。
「アイドル」に関連した具体的な要素ものとしてはそれぞれのコンセプトに基づく個性的な衣装やそのアイドル性を披露する場所としての舞台・コンサート・ライブなどがあり、「東方アイドル」においてもそういった要素とのミックスがみられる。
昨今の幻想郷の事情と二次創作のアプローチ
東方Projectの昨今の事情においては音楽をはじめ能楽などの芸能文化が続々と華開いている他、人妖問わず何かの対象に集団として熱狂する様は『東方心綺楼』などでも描かれており、娯楽としてのアイドルもまた受け入れられる土壌がある様子である。
『心綺楼』での熱狂は宗教家たちの決闘を見物しつつ賭けの対象にするというものであったが、その後の秦こころのストーリーでは彼女の「追っかけ」のファンもいた模様であり、奉納神楽の舞台も盛況である様子が描かれている(『東方鈴奈庵』)。
二次創作においては「地底のアイドル」とされる黒谷ヤマメなどをはじめ様々なアプローチによるアイドル的要素が想像されている。先述のようなアイドル的衣装を身にまとう様子をはじめ、それぞれのアイドル性が人々の前で披露されている様子などはその一例である。
またストーリーの展開の在り方の一例として、二次創作などにおける「幻想入り」の扱いの一つとしてかつての流行物が「外の世界」で忘れられ幻想郷へと行き着くというパターンの作風もあり、流行り廃りの激しいアイドルにまつわる動向もまた順次幻想郷へと至っているのではないか、と想像されることもある。
例えば流入した書籍や物品などには関連した情報が掲載されたものもあるかもしれない。
その結果幻想郷では「外の世界」における「以前のアイドル」が再生する基盤が形成され、その流行の兆しを見た人心を求める人々(宗教家など)や商売上手(河童など)、その他暇を持て余している多数の存在がこれに乗じる、といった形で東方Projectの二次創作としての「東方アイドル」のストーリーが創作される事もある。
関連企画
pixivにおける東方Projectとアイドルの両者に関連した企画として、「東方アイドル選手権2010」がある。
村上4時氏の提案によるもので、東方Projectの登場キャラクターたちがアイドル衣装を着ている様子を描こうというものである。
詳細は次掲載の企画イメージを参照。
- 企画イメージ