概要
それぞれ明陀宗の僧正血統の家に生まれた、歳の差を一つおく幼馴染み。
二人して東京の祓魔塾へ通い、同じ教師・藤堂三郎太に師事したと思われる。
幼馴染ではあるものの普段は仲が悪く、しばしば使い魔や錫杖を持ち出す喧嘩に発展するほどだが、
【蝮の異変に柔造だけが気づく】
【単身で蝮を引き止めにいく】
【瓦礫が落ちてきた時、まっさきに蝮の名前を叫ぶ】
・・・等の柔造の片思い的な描写が散見される。
とはいえ、全て推測に尽きなかったのだが・・・
伝説のシーン
【第26話 こころのひ】
藤堂に裏切られ、右目を失い魔瘴に侵される重傷を負った蝮。
彼女を抱きかかえながら柔造の言った一言。
「・・・・・・女やぞ藤堂!」
重傷を負った挙句師に裏切られた蝮を見て、藤堂に怒りを露わにした。フェミニストな志摩男子らしい台詞である。
【第30話 因縁正起】
また、奥村雪男と交戦中だった藤堂を発見、加護を受けた錫杖をぶつけた時の発言。
「貴様は俺の大事なモン滅茶苦茶にしよったんや…!」
「灰も残さんから覚悟しとけ!!」
ちなみに、コミックスではおまけで部下の一番隊メンバーが「隊長の個人的なウラミで…」という発言をしているので、実は部下には周知の事実だったのかもしれない。
・・・しかし、このときめきを更に上回る事態を柔造は引き起こしてくれた。
衝撃のラスト(ネタバレ注意!!)
幼馴染みという縁の上に、柔造のただならぬ態度。想像・妄想は非常に楽しい。しかし、まさかそんな公式が最大手みたいな展開に繋がりはせんだろう。
二人の関係はこれ以上発展は無いだろうと読者は思っていた・・・。
コミック9巻第34話「事の結び」
「せやから俺、蝮もらいますわ!」
不浄王を倒し、章の終盤へ向かうとりあえずの平穏の最中、問題となる蝮の処遇について話し合いが必要な状況下・・・柔造は身内が集まる中、即、蝮にプロポーズをした。
その場の目の前には、八百造と蟒。実質、親への承認申し込みである。
蝮は罰を受ける身だから結婚は許されないと拒否の悲鳴を上げるものの、その最たる理由は
「(柔造との婚姻が)罰とは思えないから」・・・
蝮が日頃、柔造を毛嫌いしていたような態度も、読者はこれにて赦免。
蝮の父・蟒も、娘の、他所様の男性とのただならぬ間柄に黒い霧を吐き出すも、最後は柔造の丁寧な態度に、畳に頭を打ち付けて結婚を了承。同じく頭を打ち付けて礼を述べる柔造。
つまり、長い付き合いと大事件を乗り越えた後、二人は晴れて公認の夫婦となったのであった。
ちなみに、式はいつなのか不明。蝮も人前ではまだまだ素直になり切れていないらしい。
とりあえず、柔造の顔に引っ掻き傷が出来なくなる日をファンは待つ。
そこから二人の結婚式はまだかまだかと待つ柔蝮クラスタ達。
しかし、またもやそんな公式が最大手みたいなスピード結婚に繋がりはしないだろう。
※ちなみに公式で2015年に人狼カードゲームが発売されたときには、柔造が「花婿」、蝮が「花嫁」のカードで描かれたことはある。
結婚式は最終回あたりまでのお楽しみで、それまでは想像・妄想を膨らませつつ気長に待つとしようと読者は思っていた…そう、あの日までは……。
コミック20巻第89話「ハッピー(メリクリ)バースデー!」
クリスマスパーティーも終盤、廉造のスマホに連絡が入る。
「実は俺」「蝮との間に子供が出来まして」
突如、柔造から驚くべき報告がもたらされた。
式を挙げる前に妊娠が発覚!あまりの速さに読者に衝撃と喜びが走った。なるほど、「自然な成り行き」とはこれのことだったか柔造さん。
ちなみにこの日の先日に籍は入れたらしいが、式は正月に虎屋で行われる予定だ。
めでたく懐妊・結婚とあってか蝮もすっかり母親の顔が板についており、とりあえず、柔造の顔に引っ掻き傷がなくなったようでファンは安堵したのであった。
その後、同じく20巻収録の「寿・初夜」「寿・後夜」は完全に柔蝮結婚回なので、クラスタにとっては神回でした。ありがとうございました!!