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概要編集

いわゆる死亡フラグ同様、その後何らかの悪い事が起こる予兆としてEDM風の軽快な音楽が流れ始める、めかしこんだ男たちが棺桶を肩に担いで音楽に合わせて踊る映像に切り替わるというネットミーム。類似にToBeContinuedなどがある。


主にアクシデント系の動画などで使われるが、一部重大事故の映像に対して使っている不謹慎な動画も存在するために閲覧には一定の注意が必要である。2019年末よりCOVID-19が世界的に流行すると、感染するような行動を取るとこの音楽が聞こえてくる…というような派生ネタが登場した。


死亡シーンのパロディ表現としても人気があり、pixivにも投稿されている。


Q:踊っているのは何者?編集

踊っているのはガーナのダンサーグループ「ダンシング・ポールベアラーズ(Dancing Pallbearers)」で、流れている曲はTony Igyの『Astronomia』のリミックス。


ネットミームとして人気を博した事は当人達も認知しており、COVID-19流行の最盛期には「ちゃんと手洗いうがい、予防をしないと俺たちと踊る事になるぜ!」という予防を呼びかけるメッセージを発信したこともある。


Q:どうして棺桶を担いで踊ってるの?編集

ガーナにあるダンス葬の風習による。元々は出棺時は肩に担いで歩くだけだったが、同グループのリーダー、ベンジャミン・アイドゥが出棺時にもダンスを加える事を思いついたらしい。この踊りはオプションサービスで、追加料金が必要とのこと。


Q:棺桶を振り回したりして怒られないの?編集

世界的に見ると、人が亡くなるのを必ずしも悪いことであると捉えていない地域も多い(日本式仏教にしても、仏になるための修行の出発点とされている)。地域によっては新たな門出を祝うという方向性で葬儀が行われる場合があり、ガーナを含む西アフリカの一部もそのひとつ。事故死や病死などは除き、平均寿命以上で亡くなることは悪いことではないと考えられている。


こうした考え方があるため、ガーナの葬儀は非常に盛大で、一張羅を着込んだ参列者達が歌う、踊る、出し物などを行って故人を送り出す。非常に大掛かりなため、高額なお金と1~3ヶ月ほどの準備期間があるのが普通とのこと。葬儀自体も長く、3昼夜(たいてい金、土、日)に渡って行われることが多い。


費用の面では、一般人であっても年収の半分に相当する8000セディ(日本円で約20万円)ほど、村長や有力者は20000セディ(約50万円)以上もかかる。日本基準で考えると葬儀に数百万円から数千万円を費やすようなイメージである。


また、棺桶自体も故人の生前の職業や好きなものなどにちなんでオーダーメイドで作られる場合がある。こうした文化を反映して、ガーナ初の映画『アフリカン・カンフー・ナチス』では、故人が生前に乗りたがっていたトヨタ車を模した棺を担いで歩き、その後に埋葬する…というようなシーンが描かれていたりする。




関連項目編集



  • 死の舞踏:14世紀から15世紀ヨーロッパで流行した、類似のモチーフ・風習。黒死病や百年戦争により膨大な数の死者が出る世相の中で、葬儀や祈祷の最中に半狂乱となって人々が踊り狂うという事例が度々あったという。

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