概要
鎗毛長とも表記される鳥山石燕著の妖怪画集『百器徒然袋』に記載される妖怪の一種。
毛槍(先端に動物の毛などを飾り付けた槍)の付喪神で、木槌を手にした姿で描かれている。
日本無双の剛の者が手にしていた槍が妖怪化した存在といわれており、妖しいことに出会っても不思議に思うことなく、まず先駆けの腕前を見せてくるとされる。
また、一説には毛槍には鳥の毛が使われている為に「鳥毛槍(とりけやり)」とも呼ばれている事から、この名前を逆から読んで「槍毛鳥」から転じて「槍毛長」という名前が付いたとの説もあるとされている。