概要
死人の姿を見ることができる少年・岸田純と、幽霊の少女・早川涼子を中心に、彼らが巻き込まれる様々な幽霊、妖怪、そして人間によって引き起こされる怪事件を描く。
第3話『死を呼ぶ大観覧車』はNHK番組『声優×怪談』第2夜にて竹達彩奈による朗読劇として放送された。
登場人物
岸田純
主人公。高校一年生。女性的な顔立ちの美少年で、体は病弱。幽霊を見ることができ、怪異に近づくと鼻血が出る体質。その生来の性質のせいかぼんやりしていることが多い。生前の早川涼子とは幼馴染だったが、大きくなるにつれて疎遠になっていた。彼自身は怪異が知覚できるだけでそれへの対抗手段は持っておらず、いつも早川の助けでかろうじて生還している。父親は海外にいるため、普段はほぼ母子家庭状態。第1話『早川涼子失踪事件』より登場。
早川涼子
本作のヒロイン。黒髪ストレートの美少女。岸田の幼馴染。1話にて養護教諭・吉本の起こした事件に巻き込まれて惨殺されてしまう。それ以後は幽霊として岸田の周りに常におり、彼を幾度となく助ける。生前はそれなりに表情豊かだったが、幽霊になってからは喋らず、無表情。ただし無感情ではない様子。霊感のない人間には知覚できない。魔子曰く、早川が岸田に憑いているのではなく、岸田が早川を引き止めているらしい。第1話『早川涼子失踪事件』より登場。
小泉
岸田の友人で太ったメガネの少年。どこか斜に構えていてやや口は悪いが、非常に美人に弱い。幾度か怪異に巻き込まれたことがあるが、それでも幽霊の類は根本的に信じていない。式野に惚れており、郷土史研究会(のちのオカルト研究会)に入っている。第1話『早川涼子失踪事件』より登場。
式野
郷土史研究会会長で岸田や小泉の先輩。美人でスタイルも良く、小泉以下男子ウケはよい。離島で事件に巻き込まれて以降怪異に興味を持ち、会をオカルト研究会と改める。非常に自分本位な性格で、積極的に怪事件に関わろうとするが、いざ危険に巻き込まれると即座に保身的な行動に出る。岸田の巻き込まれ体質を高く買い、なし崩しにメンバー扱いしているが、彼を犠牲にしたり見捨てて助かろうとしたこともしばしば(そして後にその記憶を都合よく改竄する)。第2話『バテレン島の伝説』より登場。
ラリヴェ夏希
岸田の母親で占星術を専門とする占い師。当然ながらラリヴェは芸名。幽霊は完全な専門外であるため、彼女自身に霊能力はない。容貌が優れているためか、たまにテレビの仕事もこなしている様子。彼女自身も幾度か息子と共に怪事件に巻き込まれている。第3話『死を呼ぶ大観覧車』より登場。
魔子
ダーク系アイドル。幽霊にとりつかれやすい憑依体質で、早川を知覚できる。ラリヴェ夏希と仕事をした際に怪異に巻き込まれ、夏希に同行していた岸田と協力したことをきっかけに親交を持つようになる。霊能者としてハクがつきすぎたせいで、本業は干された状態となっているが、それでも芸能界は諦めていない様子。第6話『釘澤邸の惨劇』より登場。
江口
自宅での怪事件を岸田に相談しにやってきた女生徒。それ以後岸田に好意を持ったようで、オカルト研究会に入会する。しかし、研究会の活動で行った先で殺されかけたのをきっかけに辞め、テニス部に入部。そこでも部員の起こした怪事件に巻き込まれたため、現在は茶道部に移っている。第7話『無邪気な幽霊』より登場。
日枝
オカルト研究会になってから入ってきたメンバー。痩せた長髪の男子生徒。珍説ばかり披露する式野や、そもそも怪異を信じていない小泉と違い、れっきとしたオカルト知識を持っている。伝承や都市伝説にも詳しいが、法事が多いらしく、会が事件に巻き込まれても、その場に居合わせないことも多い。第8話『降神山にツチノコを追え』より登場。
小泉あいか
小泉の妹の幼女。ませており、幾度か自分を助けてくれた岸田に好意を持っている。第9話『人形遣い』より登場。
ゴースト
「神」と称する何らかの存在による啓示の元、殺人事件を繰り返す、髑髏の仮面とフード付きパーカーを身に着けた殺人鬼。その正体は、岸田の家の近所のコンビニでバイトをしているベリーショートの少女(本名不明)。第36話『ゴーストキッス』より登場。