殺してでもうばいとるとは、スクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたRPG「ロマンシングサガ」の中に出てくる選択肢。
作中でフレイムタイラントにアイスソードを持ってこいと言われるイベントが存在する。
アイスソードはこの時、ガラハドという男の手にあるため、見つけて話かけ、アイスソードを譲ってもらうか、殺して奪うか選択することになる。(詳細は下記)
イベントの簡略な流れ
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殺してでもうばいとる
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な なにをする きさまらー!
殺してでもうばいとる、を選択した時点でガラハドは画面上から音もなく消滅。悲壮なBGMとともにアイスソードだけが手に入るというシュールな流れとなり、このあまりにも可哀相な扱いが当時話題となった。
ちなみに、元々面識のあるグレイが主人公の場合、または譲ってくれを選ぶとガラハドを殺すことは無いが、仲間になる事を提案される(フレイムタイラントの依頼を受けている事が前提)。
しかしこの場合も、慈善的な行動をせず少しでも悪行を行っていると「貴様のような悪人にこの剣を渡すわけにはいかない」と拒絶され、あきらめる、または、殺してでもうばいとる、の2択が表示される展開となる。
ところで、メイン画像を見るとわかるが、「殺」の字だけが大きくなっている。
ロマサガ初出のSFC版はスクウェア(現スクウェア・エニックス)がFFIV(文章にひらがなとカタカナしかない)とFFV(普通に漢字もカナもあり同じ大きさで表示される)との間に出したソフトであり、この字に限らず漢字は全てカナより大きくなっていた。漢字表示の方法に試行錯誤する過渡期であった事がわかる。
そのせいか、のちに2ちゃんねる等においてこの台詞が煽りなどに使われる際には
メ几
木又してでも うばいとる
とAAのような手段で漢字のみを大きく表示しゲームテキストの雰囲気を再現する例もあった。
サントラの公式サイトで完全再現
2014年発売のリマスター版サントラ公式サイトで、本イベントがかなり緻密に再現されている。ガラハドを殺すか仲間にする選択をしないと、入ることが出来ない。
リメイク版
PS2版ではガラハドが禿げ上がっており、リメイク前とは顔つきも設定も違うキャラクターに仕上がっている。殺して奪い取る際も、主人公を盗人扱いする流れからしっかり戦闘になり、適正レベルでは勝てないなど、かなりの強キャラになっている。
奪い取る選択肢も「手っ取り早く奪い取る」に変更されている(CEROのレーティングを「A」(全年齢対象)にするため、控えめな表現に変更されたものと思われる)。さらに戦闘も追加されており、何も知らずに選択したプレイヤーを吹雪で追い返すというファインプレーも見せた。しかしHPはそれほどでもないため、吹雪に耐えられれば容易に倒すことが可能。携帯アプリ版だとWSCベースなため戦闘はないが、「力ずくでうばいとる」と表現がソフトになっている。
ちなみに攻略本である『ミンサガ アルティマニア』でもオブシダンソード入手の時にガラハドがグレイにわざわざ殺されアイスソードを奪われたことを愚痴っている。しかもとうのグレイはというと「その後冥府にいって生き返らせってやったし改めてアイスソードはあげたんだからかまわんだろう」とどこ吹く風。