概要
人がほとんど死に絶えるほどの大規模な洪水から生き残った兄妹が結婚し、地域の始祖になったという型の神話。
沖縄や中国、東南アジアや台湾などで広く伝わっており、共通した話の筋になっている。
内容
洪水で陸地のほとんどが水没するため、兄妹は夢野久作の「瓶詰の地獄」さながら、孤島で二人きりで取り残された状態になる。
子孫が絶えてしまうため、子供を作らなければならないが、近親相姦であるため、そのタブーを克服するために二つ石臼を転がしたらぴったり重なり合ったため神の御心に適ったと思い結婚したとか、たき火を二つ焚いてその煙が混じり合った為神の御心に適ったので結婚したという話になっている。
また、子供を産む場合も、最初の出産では人間が産まれてこないという話もあり、瓢箪や肉片や貝が産まれてくるため、二回目の出産で人間が産まれてくるとか、肉片を切り刻んだら人間になったという話もある。