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浮草(輪廻花弁)

だっくうぃーど

「浮草(輪廻花弁)」とは、漫画「リィンカーネーションの花弁」に登場する組織に属さず放浪している廻り者達の集団の総称である。
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概要

浮草(輪廻花弁)とは、リィンカーネーションの花弁に登場する組織に属さず放浪している廻り者達の集団の総称である。


単行本11巻現在、登場している浮草は1団体の9人のみのため、ファンからはその9人を指す言葉として使われている。



メンバー


ゴットフリード・フォン・ベルリヒンゲン

自称浮草の1団体のリーダーの廻り者。仲間からは前世の異名から「ゲッツ」と呼ばれている。熱血なパパさんでいつも大声で喋り、アンリからはよく「だから近くで大声で喋るなっつの!」と言われていた。しかし大声を出すのは、戦闘の時人を殺める恐怖を誤魔化そうとしているからである。アインシュタインが敵にトドメを刺した時も、「出番取られちゃったなー」と言いつつ冷や汗を流していた。

闘争心の塊だが殺意は一切なく、言うならばスポーツマン気質。しかしこれは前世の「海賊騎士」と揶揄された悪評を覆すために自身へと課した性質、振る舞いであったらしい。


才能「最後の騎士」は巨大な鉄の義手「ホルンベルク」を質量を無視し自由に使えるというもの。また、身体能力強化と鉄への特攻性が付与されている(アルベルトによれば、前者は廻り者に在り来りらしい)。戦闘では大きな鉄腕を自在に操り直接敵に攻撃したり、光太郎が抽出し形成したカロザースが斬った鉄を殴って飛ばして攻撃したりと戦力としては浮草で1番の活躍を見せた。


アンリ・デュナン

幼女の外見をした廻り者。単行本11巻の表紙にもなっている。単行本11巻現在では、浮草で唯一公式カラーイラストがあるキャラクター。もしアンリ以外のメンバーのカラーイラストがあれば、それはファンの想像したカラーなので公式カラーでは無い。

いつもニコニコ(ゲッツ曰くヘラヘラ)しており、極めて明るい性格をしている。

血を見ると興奮するようで、北束が使ったナイフを見て興奮している所をゲッツに「おいアンリ その血を見てニヤニヤするの気持ち悪いからやめた方がいいぞ」と指摘されていた。本人はゲッツの鉄腕をぺこぺこ殴って恥ずかしそうに否定している。

しかし人の前で裸になることを恥ずかしいとは思わないようで、タオル1枚を肩にかけたのみの姿やパンツのみを履いた姿で登場したこともある。

体力があまりないのかゲッツにはよくおぶっていて貰っているよう。北束の肩車からは降りるのを渋っていた。


才能赤十字(レッドクロス)は、接吻によりレッドクロスを結んだ相手の傷を自分の体に請け負うことができる才能。この傷は自然に治り、請け負った傷によりアンリ自身が死ぬことはない。

許容量を超えたダメージを負ったり、アンリ自身を攻撃されると請け負ったダメージは全て十字を結んだ相手に戻ってしまう。



ジョシュア・ノートン

頭の上の冠と長く整えられた髭が特徴的な廻り者。陽気でお調子者。一見軽薄な目立ちたがり屋のように見えるかもしれないが、実は礼儀・礼節に厚く、放浪の旅の途中では他人との交渉役や親密になるための橋渡ちの役を買って出ていた。更には情にも厚いらしく別れの際には必ず泣く。つまるところ、いい人。

しかしノートンの力もあり戦闘に勝利した際「跪いて敬ってもいいんだぜ〜?」と言ってもメンバーにはいつも「わかったわかった尊い尊い」と蔑ろな態度を取られているよう。更には大量の犬に噛まれているノートンを見たアンリは爆笑されていた。安定のノートンの扱い。


才能「アイアムエンペラー」は自身への強制的な標的変更や視線の誘導で、メビウスの才能と組み合わせ無敵の盾となっていた。また、敬礼を強いることが出来るらしいがそれをしているシーンは今のところ登場していない。持続時間はあまり長くなく、作中を見ると30秒から1分ほどと推測される。何度も繰り返し才能を使うことで敵対者にも自分への敬意を芽生えさせることが可能。



アウグスト・フェルディナント・メビウス

大きなメビウスの帯を従えた廻り者。体のラインがよく見えるレオタードのような服を着ており、口には包帯のようなものが巻かれている。

レオニ、メスメルと共に無口三人衆の1人で、全く言葉を話さない。ジェスチャーが多い。

常に薄目をしており、浮草メンバーからはよく「寝てんの?」といじられていたようだが実際よく寝ているらしい。


才能で顕現している向き付け不可能性帯(メビウスの帯)に触れた、あらゆるエネルギーを吸収させることができる。しかしこの帯は自発的に炸裂する武器や広範囲、多方向への攻撃には弱い。単行本11巻によると吸収したエネルギーを排出する機能はなく、帯の中で様々なエネルギーが相殺されていると思われるとのこと。

この帯が土地土地のエネルギーを奪ってしまうという懸念からずっと旅をしており、自然と浮草に参加していたらしい。



レオ・レオニ

大きな黒い箱のような体を持つ廻り者。着ているスーツには「スイミー」のような魚の模様がある。

メビウス、メスメルと共に無口三人衆の1人。絵本に書いた文字でコミュニケーションを取る。浮草での旅を絵日記に残していたらしく、思い出は数冊の絵本になっている。元絵本会に所属しており旧友にはよく手紙を届けていた。

戦闘が終わったあとでは絵本を描こうとしており、浮草メンバーからは「名作の予感!!」と言われていた。


才能はI'll be eye 平行植物の2つでいずれも非戦闘才能。目を描いた絵を掲げることで人間以外の生物に対し威嚇能力を発揮する才能と架空の植物群を絵本から出現させる才能。近くの仲間の数により威嚇能力の強度が増したり自分以外の観測者が必要だったりと、仲間が必要不可欠な才能といえる。



フランツ・アントン・メスメル

骸骨のような頭をしている廻り者。メビウス、レオニと共に無口三人衆の1人。

船に弱く船酔いした際には死にそうな顔色になっている。また臆病なようで北束の足に捕まって震えていたり、部屋の隅で目を塞いで縮こまり震えていたり、巨大な廻り者との遭遇に魂が抜けていたりする。


才能は「音」を使う非戦闘才能らしいが、詳しいことはまだ明かされていない。



カール・フォン・リンネ

双葉の生えた長い帽子を被った小学生程の少年の外見の廻り者。表情筋が硬いが、代わりに彼の持つ植物達は表情豊かなため心情が漏れやすいらしい。

緑をこよなく愛し、戦闘のあとでは植林を行っている。「在来種にしときなよ」とアンリに言われて砂漠にサボテンを植えていた。また、植物の健康状態を触診することが可能。レオニとは架空の植物談義を繰り広げて楽しんでいた。


才能名前のない者たちへは自意識のない(または弱い)生き物に固有名詞をつけることによって意識を拡張し自由に操ることができるというもの。特に植物に有効で、レオニの才能「平行植物」により出現させた植物もこの才能で使役することが出来る。



本多光太郎

黒ずくめの制服を着た青年の外見の廻り者。無口三人衆のように全く話さない訳では無いが口数が多い方ではない。表情は無表情のことが多いが、笑う時には目を閉じるようにして笑う。

過去にカロザースを強引に引きこもりから脱却させ浮草に加わらせた張本人らしい。

また、かなり大雑把な性格で服装などに無頓着、見かねたカロザースが身なりを整えていたらしい。


才能鉄の神様は物質からの鉄の抽出・形成を可能とする才能。高速 複雑な形成は出来ないが、大きな直方体の鉄に乗り敵を直接殴るという物理攻撃の威力は大したものである。



ウォーレス・カロザース

丸眼鏡と複雑な髪型が特徴的な廻り者。登場するシーンでは単行本11巻現在2コマしか目が描かれておらず、ほとんどの顔が目を省略された丸眼鏡のみの状態で描かれている。そのため丸眼鏡の印象がかなり強い。

常にオドオドしており弱気。敬語を使う丁寧な話し方をしている。光太郎の出した大きな鉄の塊の上では震えており、「カロザースは落とされるなよッ」とゲッツに言われていた。

過去に2度目の死を考えたこともあったが本多光太郎による強引な精神ケアと説得により浮草に加入。以降は精神的にも若干安定した。彼女にとっては、誰かに必要とされることが何よりも重要だったらしい。


才能高分子化学糸は鉄をも切り裂くことの出来る繊維糸を操ることが出来る才能。グローブの指先から繋がる糸を操っていた。

しかし才能を使うのに自信がないらしく、才能使用シーンでは(上手にできますように…できますようにッ…)とぐるぐるとした目で考えながら才能を使っていた。さらには射程の短さと消極的な性格から才能を近接での使用をすることが出来ず、光太郎の出す鉄を切る事で単調 直線的な攻撃にバラエティを与えることにのみ使っていた。



ネタバレ

※単行本12巻までのネタバレを含みます。


元々浮草は、項羽が作った同じ分野で功績を残した前世の廻り者同士のコミュニティを抜け、放浪していた廻り者が集まった集団。そのため出会った時点では互いに面識はなかったが、項羽に世話になったという点は共通しており項羽の仲介で出会ったらしい。また、ゲッツは出会った当初を「まだ呼び合う名前もなかった頃」と話しているため、もしかすると浮草達は完全な廻り者でなかったのかもしれない。

会話もなく各々に距離があった彼らだが、アンリが所かまわず空気読まずヘラヘラ笑っため、他メンバーにも笑顔がうつってしまったらしい。彼女のおかげでメンバーはわりとアクティブになったし、無口なメンバーも感情豊かにはなったとゲッツは話す。

その後、短い冒険をした後北束率いる黒鋭隊に捕獲され沈黙を貫いていた。偉人の杜の「偉人類計画」発表後、北束が項羽の名前を出したところ項羽に恩を返すことが出来ればと黒鋭隊に協力することとなる。そして、その時黒鋭隊に残っていたアインシュタインとノイマンIIの味方として対コンキスタドール戦にて活躍した。

しかし、コンキスタドール戦が終了した直後に現れたアルベルトと戦い、才能の特徴や彼らの性格による守りに偏った戦力は圧倒され完敗。アルベルトと停戦協定を結んだことにより、なんとか撤退する。

しかし、メスメルとアンリを除いたメンバーは死ぬ1歩手前の深手の傷を負った。アンリの傷を請けおう才能でなんとか生きている状態のメンバー達は、アンリにビデオメッセージを遺し死亡。

その後目を覚ましたアンリは、彼らの遺言により既に目を覚ましていたメスメルと共に黒鋭隊の協力から外れる事になる。アンリはメンバーが遺したビデオメッセージや輪廻の枝は持たず黒鋭隊を去ろうとするが、北束はそれを諭しそれらを手渡す。震える手でビデオメッセージを再生したアンリは、彼らの最期の言葉を聞いて終いには泣き出してしまった。

ビデオメッセージの中で、ゲッツは「俺達のこと自分のせいにだけはしないでくれ」「みんなアンリの笑顔が好きだ …難しいかもしれないがどうかその笑顔を失わないでほしい」と話していた。

アンリはその後、メスメルと共に黒鋭隊に残る事を決意し、そしてメンバーの輪廻の枝を黒鋭隊に譲渡することを決めた。アインシュタインに「枝…本当によかったの?」と聞かれた際、彼女は「うん。もっといいもん残してもらったからね」と話した。そのシーンには、あのビデオメッセージを映すポータブルビデオレコーダーがうつっていた。


死亡したメンバーは、退場部屋に元気そうにまとまりなく入ってきた。項羽に会えて嬉しそうに話しており、そして項羽と共にどこかへと消えていった。



関連イラスト


浮草のイラスト



以下、単行本11巻までのネタバレを含みます。



















「その笑顔を失わないでほしい」


こんなに幸せそうに笑っているけれど


夢じゃない場所で



余談


まだ「浮草」という呼び名が発表されてなかった当初は、1部のファンから「項羽の置き土産組」などと呼ばれていた。これは、単行本の帯に彼らが「項羽の置き土産」と紹介されていたことからついた名前。

また、浮草というのは世界を放浪している廻り者の「総称」のため、作中に登場した9人の他にも浮草は存在している。もしかすると、今後他にも放浪している浮草の廻り者が作中本編や店舗特典などで登場することもあるかもしれないしないかもしれない。



関連タグ


リィンカーネーションの花弁

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