概要
アニメ『いぬやしき』の登場人物。
CV:村上虹郎
演：佐藤健
犬屋敷と同じく非常に小さな宇宙人の事故に巻き込まれ、兵器ユニットを搭載する機械の身体にされた高校生。家族や友人には気の優しい好青年だが、それ以外の人間には全くの無関心という極端な二面性を持つ。このやっかいな性質が機械化をきっかけに最悪の形で災いする形で暴走していくことなる。
機械の身体であることを自覚すると、イジメられて引きこもりとなっていた親友・安堂を救うために能力を使う。しかし、自分が人間でなくなってしまった事実に耐えかねて、徐々にイタズラの限度を超え、安堂をイジメていた同級生を射殺、ATMの不正操作で大金を引き出すといった過激な行動をとりはじめる。
母親が末期の膵臓ガンと知らされると母を失いたくない一心で能力によってガンを治し、殺人をやめようと思い直した矢先、連続殺人事件の犯人であることが警察に発覚。その結果として母親を自殺に追い込んでしまう。
その後、連続殺人事件の犯人として追跡されるようになってからは好意を持たれていた渡辺しおんの家に身を寄せることになり、個人情報をネットにばら撒き母親が自殺する遠因を招いた2ちゃんねらー達に対して復讐を終えると、渡辺に自分が犯人であることや人間でなくなってしまったことへの不安など胸中を吐露した際に渡辺に説得され、今まで殺してきた人数分人助けをしていくことを約束する。数か月間は約束に従い、SNSを通して募った末期癌患者を始め重病人の治癒を行い平穏な日々を過ごしていたものの、警察に居場所を突き止められたことで渡辺の家にSATが投入され渡辺と渡辺の祖母が撃たれてしまう。
幸い、即死を免れていたことで二人の命は救えたもののこれをきっかけにもはや日本に居場所が無いことを痛感した獅子神は日本を滅ぼすことを決意する。
まず警察署を襲撃して壊滅させ、さらに新宿で日本に宣戦布告し手始めに100人殺しを宣言すると、スマフォ越しで集団殺戮を開始する。途中で安堂と犬屋敷に妨害されるものの市街モニター越しに切り替えたことでその日宣言した通り、100人の人間を抹殺を完了した。
次に1000人殺すことを宣言し、今度は旅客機を市街地へ大量に墜落させ始める。第一波は間に合わず、墜落させた後は、新たに続く第二派の墜落劇を招こうとするも駆けつけた犬屋敷により阻止される。
計画を邪魔され怒り心頭の中、犬屋敷と改めて対面し、犬屋敷も自分と同じ兵器ユニットだったことを知る。自分が悪役で犬屋敷が英雄という立場の違いに憤り、互いに自動モードを起動させるに至る激闘の繰り広げるも、活動エネルギーが枯渇してまった隙を突かれたことで後頭部と両腕をもぎ取られて敗北するが、近くを通りかかった通行人の手により活動を再開する。
その後、獅子神はただの友人として安堂に会いに行くも、信用してもらえわけもなく拒絶されたことで、ようやく獅子神は自分のしてきたことへの過ちに気づいたが、時既に遅くどこにも自分の居場所が無くなってしまったことに絶望し、途方に暮れていた時に巨大隕石が地球に衝突することが迫っていることを知る。
自分にできるせめてもの罪滅ぼしとして安堂と渡辺を救うために、隕石へ向かって降り立つと隕石を破壊せんと奮闘していた犬屋敷に対して友と恋人を救いたいという自分の胸中を打ち明けるとともに自爆スイッチについて教え、犬屋敷にそれを押すように促す。
躊躇する犬屋敷だったがそれ以外に既に打てる手を打ち尽くしていたことからもはや他に方法は無く獅子神からも家族の元へ帰るように促されたことから断腸の思いで、獅子神の意思を尊重してスイッチを押す。
犬屋敷からそのことを通信で聞かされた安堂は泣きながら夜空に向かって、獅子神へ謝罪の言葉を叫ぶのと同時に一度は殺戮者に身を落としてしまった機械仕掛けの少年は最後は大切な人達を救うための英雄として散っていくのだった。
余談
アニメCVを担当した村上氏と実写映画で獅子神を演じた佐藤氏だが、2021年公開の『るろうに剣心 最終章 THE BEGINNING』にてそれぞれ緋村剣心役、沖田総司役として共演し、見事な殺陣を披露した。そのため、一部のファンから「獅子神皓同士で戦ってるやん。」というコメントがあがっている。
