概要
作者は奥浩哉。「イブニング」(講談社)にて2014年から2017年にかけて掲載された。読み切りとして「イブニング」と同じ版元の漫画雑誌「週刊少年マガジン」にも出張掲載された。全10巻。
ひょんな事から機械の体を得てしまった、実年齢以上の老人にしか見えない男性・犬屋敷壱郎の悲哀を描く。同様に機械の体となった少年・獅子神皓と共に、両者は壮絶な戦いを繰り広げていくことになる。
2017年秋アニメとして、フジテレビ、東海テレビ、関西テレビおよびサガテレビ、秋田テレビ、鹿児島テレビなどにて、ノイタミナ枠で放送された。
アニメーション制作はMAPPA。
2018年3月には実写映画が公開された。監督は『GANTZ』の実写映画版も手がけた佐藤信介。アニメ版の“出演者”の一部はこちらにも出演している。
主題歌は、アニメ・実写映画どちらもMAN_WITH_A_MISSIONが担当しており、アニメ版は「My Hero」、実写映画版は「Take Me Under」となっている。
ストーリー
「今この時のため、僕は機械(ヒーロー)になった。」
定年を間近に迎える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は、会社や家庭から疎外された日々を送っていた。ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け自暴自棄になる。
その晩、突如飛来したUFOの墜落に巻き込まれ、特殊な力を持つ機械の体となって蘇る。一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。
自分の意に背く人々を傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。人間の本質は善なのか、それとも悪なのか…?
登場人物
主人公
CV:小日向文世
本作の主人公。妻と高校生の娘、中学生の息子がいる58歳だが、到底見えないほど白髪に皺だらけの老け顔のサラリーマン。
正義感は強いが温厚かつ内向的な性格で、やや卑屈な面もある。理不尽な目に遭っている人を見ると怒りに燃えるが、それと同時に自分が無力という現実に耐えるしかなかった。
ある日、飼い犬のはな子の散歩中にUFOの墜落事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。
人としての体を失った後、生きている実感を得るために人助けに力を注ぐようになる。
CV:村上虹郎
演:佐藤健
犬屋敷と同じく非常に小さな宇宙人の事故に巻き込まれ、機械の身体にされた高校生。
母、そして幼馴染みである安堂のことを誰よりも気にかけているが、それ以外の人間には全くの無関心という極端な二面性を持つ。
人としての体を失った後、自分の身内や近い者には有用に能力を使う一方で、生きている実感を得るために犯罪行為を繰り返すようになる。
主要人物
犬屋敷 麻理
CV:上坂すみれ
演:三吉彩花
犬屋敷の娘で、獅子神と安堂のクラスメイト。容姿は両親に似ておらず容姿端麗。
幼少期は父を慕っていたが、老けている父のことをうっとうしく思っている。
将来の夢は漫画家になること。
CV、演:本郷奏多
獅子神が唯一心を許す幼馴染。あだ名は名前を音読みした「チョッコー」。
部屋にポスターを飾る程のGANTZファン。
優しすぎる性格のため同級生たちにいじめられ、引きこもっていた。
やがて獅子神の異常性に困惑、彼の暴走を止めるべく、犬屋敷の相棒として奮闘する。
CV:諸星すみれ
演:二階堂ふみ
獅子神と安堂のクラスメイト。特徴的な癖っ毛のせいで同級生からバカにされている。
内向的だが優しい性格。両親はガンで他界しており、祖母と二人暮らし。
いじめられていた安堂を助ける獅子神の姿を見て、好意を寄せるようになる。
その他
cv:黒田崇矢
特定危険指定暴力団「講談会」系幹部。
cv:金元寿子
弁当屋で働く美女。背が低いことを気にしている。鮫島に気に入られたことで拉致されてしまい、覚醒剤を注射された上に強姦されそうになるが、日本刀で鮫島の手を斬りつけ逃走。悟の待つ自宅に帰るが再び鮫島に拉致されてしまう。鮫島含め暴力団を壊滅させた犬屋敷に助けられ、無事に悟の元へ帰る。
悟
cv:阪口大助
ふみのの彼氏。美人のふみのとは対照的に冴えない見かけだが、誠実な性格。ふみのが拉致されそうになった際には非力ながらも逃げずに何とか活路を見出そうとするが、苛立った鮫島に首を絞められ心肺停止に陥る。その後、駆け付けた犬屋敷によって蘇生し、無事に助けられたふみのを迎え入れる。
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