田中一郎(囚人リク)
たなかいちろう
東京にて裕福な田中家の長男として生き法律家を目指していた青年時代、大家族とともに暮らしていたが、物語の冒頭通り、東京が隕石によって壊滅。
鬼道院永周の策略によってスラム街となり、当初は壁の外から法律家としスラムを救おうと家族とともに避難するも、スラム側の弱っている老人を助けた事をきっかけに壁の外に出ることをよしとせず決起。
家族のもとを離れ革命家として名を残すも、スラム街の子供たちが鬼道院の策略で命を奪われ、死んだ人の痛みを共有するために教会で自分の腕に古傷を自分の手で刻んだ。
何度となくスラムの人々を救うためにゲリラ『新東京革命党』とともに戦いに明け暮れ、幾度も捕縛されるが書類上の住所がスラム外であることから通常の刑務所に収監されており、明晰な頭脳と優れた行動力に不屈の精神を糧に何度も脱獄。
最終的には捕縛、鬼道院の手により自分の左顔に大きな傷をつけられ、極楽島特級刑務所の囚人となった。
その後も脱獄方法を自分の手で探すも失敗に終わり、脱獄を諦めかけた。
しかし、手錠の外し方を栗田陸に目撃され、彼にその方法を教わり、「脱獄のスペシャリスト」と柱の登場人物紹介で載せられる。
だが、佐々木麗乃真と遭遇して一変し、彼の標的にされる。
N炊場の高木元文やファミリーの神木和哉とともにリクとレノマの救出をサポートをし、彼らの救出に成功する。
しかし、その傷の理由と過去を知りレノマの心は突き動かされ、彼らとともに同盟を組むことになる。
脱獄という大犯罪を幾度となく犯しているが、彼にとっての脱獄とは腐った法律により人の魂までも縛る事は出来ないという証明であり、自由への闘争でもあり革命家としての矜持が窺える。
弱き者を助けるところはリクと一致し、彼の師匠的な存在が重要な人物としての役割を担いていることから彼の人気が窺える。
前述したように、一際目立つ彼の顔の大きな傷は五度目の捕縛の際に鬼道院により付けられたモノであり、体の傷は革命の犠牲になった人々を忘れぬために自ら付けたモノである。
この為革命家時代の彼には顔の傷は存在しない、イラストを描く際は注意されたし。