概要
(1909年11月29日 - 1977年3月21日)。旧芸名は田中 錦華(たなか きんか)。
黎明期から日本映画界を支えた大スターであり、日本映画史を代表する大女優の一人。14歳で松竹に入社し、清純派スターとして人気を得て、松竹の看板女優となった。
戦後は年齢を経るに従って演技派として成長し、脇役を演じることが多くなるも円熟した演技を見せ、晩年は『サンダカン八番娼館 望郷』の演技でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀主演女優賞)を受賞した。
主な作品に『マダムと女房』『愛染かつら』『西鶴一代女』『雨月物語』『煙突の見える場所』『楢山節考』『おとうと』など
監督デビュー
1953年に監督業を始めるにあたり相談相手の成瀬巳喜男監督に弟子入りし、同年12月に初監督作品の『恋文』を公開、日本で二人目の女性監督の誕生となった。
しかし女優としては一流であった一方で、映画監督としては同様にはいかず、演出が上手く出来ず、撮影が大幅に遅れることもあったと言う。