概要
2019年7月22日発売。2005年から始まった『神羅万象』シリーズの最後を飾るパックである。カード全種がホログラム仕様の豪華版。
ストーリーはなく、ラインナップは「絵本を読む少女」を除き、シリーズの主要キャラクター、人気キャラクターを収録したオールスターキャストとなっている。
本パックと連動して、プレミアムバンダイ限定で図録画集『神羅万象界顧録』が発売された。現在は予約終了している。
「絵本を読む少女」
椅子に座ったイラストのPR(プロローグ)版、床で寝転ぶEP(エピローグ)版の二タイプのカードが存在する。
EP版には金色の箔押しの豪華版レアカードが存在し、PR版にもコロコロアニキ限定で注文できたアナザーVer.が存在する。
秘密の屋根裏部屋に行き、そこにおじいさんが集めた書物を読むことを日課とする少女。彼女が読んでいるのは『神羅万象界顧録』という本。プレバン限定品の図録画集を収めるスリーブと同じ緑色の装丁がなされた古い書物である。
図録画集スリーブにはシリーズ各作品のシンボルマークがあしらわれているが、「絵本を読む少女」のイラストにはそれらはない。しかし金色の縁取りなど、他の要素は同じデザインになっている。
この書物に描かれるのは『神羅万象』という全十四章の神話物語。つまり、全14章からなる『神羅万象チョコ』の物語を読むキャラクター、というメタ構造が展開されている。
コロコロアニキ版だと、少女が持つ本が雑誌のコロコロアニキになっている。コロコロアニキはかつてコロコロコミックを読んでいた層の青年・中年以上の男性読者を想定した漫画誌である。おそらくこれも祖父が買って屋根裏部屋にしまい込んだものだろう。
そんな彼女の将来の夢は絵本作家になって、『神羅万象』のような物語を紡ぐこと。
EP版イラストで、彼女が開いたまま寝てしまった『界顧録』の最後の数ページには、まるで誰かが物語を書き加えるのを待つかのように空白が続いている。