概要
雛が『東方風神録』に登場した際のもので、難易度Hard以上でのみ使用する。
Hard未満では疵符「ブロークンアミュレット」となる。
「疵痕」は傷痕と同義で、傷のついた跡あるいは傷が治った後に残っている傷の跡のこと。
ここではお守りについた疵痕に関するものと思われる。
厄神様のスペルカード
本スペルカードについては疵符「ブロークンアミュレット」記事も参照。
お守り
お守りに託される機能として、「依り代」としての機能がある。
お守りにはそこに封入された何らかの神聖ないしは超常的な力によってそれがフォローする個または範囲を保護するという性質、あるいは災厄を代理的にお守りに引き受けさせる事で個を含む有効範囲を守るという性質があるのである。
即ち、「寄せ付けない」性質と「代わりに引き受ける」性質の両面があるのである。
このとき、お守りに何らかの「疵」が入り得るケースは主に後者である。
さらに本スペルカード名では「壊された」と破損に至る経緯がより受動的であるので、単純にお守りが「壊れた」わけではないケースを想定している可能性もある。
あるいは破損の理由はお守りが耐久出来る災厄の保持量を越えたという点に由来するのかもしれない。
難易度Hard未満では「ブロークンアミュレット=壊れたお守り」であるが、難易度Hard以上では「壊されたお守り」となるこのニュアンスの違いにはHardを境に雛から放たれる厄の密度あるいは強力さがいかに増しているのかが窺えるのである。
『疵痕「壊されたお守り」』は、お守りが壊されるほどの厄が存在し、それが降りかかっていること、さらにその厄から守ってくれるはずのそのお守りがすでに壊れてしまっているという事態を示し、背筋が寒くなるような現在状況を想像させるものとなっている。