解説
その名の通り皇帝(得にローマ皇帝)だけに使用が許された紫色である。
初代ローマ皇帝アウグストゥスが纏ったマントの色がその名の由来とされる(メイン画像右側参照)。
貝から得る染料を用いる場合があり、そうしたものは貝紫とも呼ばれる。
ヨーロッパだけでなく日本の冠位十二階でもそうだが、古今東西を問わず紫色は権力の象徴として用いられており、紫色から人間の受けるイメージは文化の壁を越えて共通していると思われる。
その理由は紫色の染料は高価なためであり、国旗の色にほとんど使われていないのもこれが理由とされる。