概要
シリンダー(気筒)が直列に(一直線に)並んだレシプロエンジンのこと。
同様にクランクシャフト1本でシリンダーを左右交互に配置したV型エンジンや、シリンダーを左右向かい合わせにした水平対向エンジンと比較すると、直列エンジンはシリンダーとシリンダーヘッドが一体であり、クランクシャフトが長くなるという特徴がある。
このため設計がシンプルであり、整備がしやすく、4気筒程度までであれば比較的コンパクトにまとまる。他方、シリンダー数が多い場合はエンジンの全長が長くなり、エンジンルームを大きくとらないといけなくなってしまう。乗用車のエンジンではメイン画像のS54B32のような直列6気筒が限界で、直列7気筒エンジンは長大すぎて製品として成立しないため、もっぱら船舶用である。
また、3気筒や5気筒のように奇数気筒数の場合はほぼ直列エンジン一択となる。