概要
矢戸乃上兄弟の双子の兄。弟の那由汰とはcozmezというユニットを組んでいる。スラム出身で貧しく裏稼業とラップの賞金稼ぎで食い繋いでいる。
プロフィール
人物
貧困街の孤児であり大人に虐げられて育ち、ほとんど誰も信用していない。気だるげで面倒くさがりだが、那由汰のためならなんでもする献身的な一面も。(公式サイト引用)
スラム出身の世を憎むダウナー系ラッパー。cozmezのリーダーでもあり作曲などもしているらしい。
性格は捻くれていて随所で反抗期の子供のような言動をとるが兄らしく面倒見が良く体の弱い那由汰を気にかける様子が多々みられる。本人は那由汰に対し俺より頭が良いと思っているが小説版では那由汰が珂波汰に対し飲み込みが早い、頭が良いと思っている描写があるので勉強が弱点とあるが頭自体は悪くないのかもしれない。ただ那由汰に比べると考えが短絡的だったり視野が狭い部分がある。
那由汰に内緒で裏家業をしており悪漢奴等の依織に仕事を紹介されファントメタルの回収などを行なっていた。依織や雅邦善に対しては敬語で話す場面も。仕事の際善の手料理を振る舞われたことも。
那由汰のことは大切に思っており公式でも#那由汰命卍というハッシュタグがついていたりエイプリルネタでも弟命との表記があり所謂ブラコン。基本的には仲の良い兄弟だがすれ違いが起こり度々口論になっている。BAEとの一件で珂波汰の曲が良くなったこと、もっと外の世界へ出ていろんな人と触れ合えばもっと強くなれることを那由汰に指摘され一人で行けと言われた時はふざけるなと声を荒げ那由汰も一緒じゃなければ意味がないと拒絶した。
作中では何度も那由汰に対し「俺にはお前だけが居ればいい」等のセリフがあり珂波汰にとって那由汰がいかに大切か、そして珂波汰が”那由汰か””それ以外か”という認識を持っていることがわかる。
物語が進むにつれ次第に気持ちの変化が見え悪漢奴等の子供たちにも家族に嘘をつかれていたらどうすると疑問を投げかけたりParasoxLiveの終了後アレンとは二人で議論を交わしながら作曲している様子が窺える。
ファントメタルによる幻影は足元に割れた鏡のような破片が広がっておりその一部に那由汰が映り込んでいる。その周りには紫の煙のようなものが漂っており幻想的な雰囲気がある。
またサンタを信じており小説版では曲作りの為の機材を欲しがった珂波汰に那由汰がこっそりサンタを装って誕生日にプレゼントしている。朝起きてそれを見つけた珂波汰はほんとに来たのか?と喜んでいた。
容姿
髪は那由汰に比べ癖が少なく毛先に紫がかった銀髪で青緑のインナーカラー(?)。長さは結べるほどで普段は右側に寄せられておりステージ衣装によってはハーフアップにしている。肌は白く痩せていて目の下にはクマがある。双子なだけあって那由汰にそっくりな顔立ちをしており玲央からは同じ顔と言われている。
左耳にはウロボロスピアスを付けており珂波汰のファントメタルである。
経歴
過去についてはLOVEで発表した楽曲Ain’t No Loveにて兄弟の壮絶な過去が語られている。また小説でも過去について触れられている。
秘密
(重要なネタバレが含まれます)
パラドックスライブに優勝し100億の賞金と武雷管への挑戦権を手に入れたcozmez。
しかし珂波汰はパラドックスライブが始まる前に既に最愛の弟那由汰を失っていた事を思い出した。それが珂波汰にとってのトラウマだった。パラドックスライブの開催中一緒にステージに立っていた那由汰は珂波汰が無意識に作り出した幻影だった。つまり珂波汰はたった一人でパラドックスライブのステージに立ち続け優勝したのだった。
那由汰が死んでしまった事実を受け止めきれず記憶から消してしまっていたのだった。メタルの侵食により思い詰めた那由汰が死んでしまうのを目の当たりにした珂波汰だったが自分の家で目が覚めた時にはいつもの通り那由汰が居たという。依織はファントメタルの回収をさせればいつか珂波汰がそのことを思い出すんじゃないかと考えていた。
那由汰がもう居ないなら何の意味も無いと賞金100億円も受け取らず武雷管との対戦も辞退するから伊織にこれからはメタル回収以外の仕事を紹介してくれと頼んだ。
cozmezが辞退する事を知り珂波汰と那由汰の家へ来たアレンにどんな形であれ優勝したのだからステージに立つよう説得されるが一蹴。アレンが帰った後「どうしろってんだよ」「cozmezは歌いたくても歌えない」「那由汰の死を思い出したあの日から那由汰の幻影は出せない」と一人涙を流した。
那由汰が飛び降りたビルを訪れた際に四季に那由汰の死の真相を聞く。那由汰が飛び降りるその場にいながら那由汰を止めることができず逃げ出したと懺悔する四季に対し責めるでもなく「那由汰を一人で逝かせないでくれてありがとな」と感謝を口にした。
四季の話を聞き吹っ切れた珂波汰はcozmezの解散を決意。HIPHOPを辞めこの街も出るという。
「おしまい?勝手に解散とか困るんだけど」
そんな珂波汰と四季の前に幻影ではない本物の那由汰が現れる。(那由汰は飛び降りた後アルタートリガー社の治療を受けていた)那由汰を幽霊でも見るような目で見ていたが那由汰の胸に手を当てられ体温もあることを確認すると那由汰が生きていることを実感し涙の再会を果たした。
それからは那由汰と金があったらやってみたかったことを一通りやってみたがどれもイマイチだった様子。今より少しマシな家に住みたまに雷麺亭に行くくらいがちょうど良いのかもと言う那由汰の言葉に同意し100億は必要な分だけとってあとは自分達のような子供のために寄付をすることに決める。そして二人で武雷管へ宣戦布告を言い渡した。
BAE発案でcozmez優勝を祝う会が行われ他の3チームから祝福され珂波汰のParadoxLiveでの戦いは幕を閉じた。
その他
上記の結果から第一回の大会において主人公のような立ち位置にある。