概要
矢戸乃上兄弟の双子の弟。兄の珂波汰とはcozmezというユニットを組んでいる。病弱で珂波汰に大切にされてきたため少し我儘なところが目立つ。
プロフィール
人物
これまで自分を守ってくれた珂波汰には絶対的な信頼を寄せている。周囲に対しては基本的にドライな態度だが、珂波汰を馬鹿にされると激昂する。(公式サイト引用)
スラム出身の世を憂うダウナー系ラッパー。
母親に虐待され保護された施設でも大人たちに虐げられた幼少期を過ごした。施設を抜け出したのも音楽を始めたのも珂波汰が手をひいてくれたからだと語っている。兄弟仲は悪くないがすれ違いや意見の衝突により度々言い合っている。いつも自分を1番に考え守ってくれた珂波汰に感謝しつつも複雑な思いを抱いてるようで雷麺亭で買ってきた炒飯と五目焼きそばどっちが良いか聞いてくる珂波汰に対し「今日は珂波汰が選べよ」と言ったりそれでもどっちでもという珂波汰に対し「嫌なんだそういうの」「俺だって珂波汰を1番にしたい」と零している(結局珂波汰は二人で半分づつ食べようと提案した)。
珂波汰の裏家業に薄々気づいていたようだが自分も珂波汰に内緒でバイトをしていたためあまり踏み込めずにいた。
服が好きでcozmezの衣装を考えたり古着をリメイクすることができる。珂波汰に黙って服を買い込んだりすることも。オシャレに興味があるらしく施設を出て好きな服を着ることを覚えた時は「珂波汰はなんてオシャレが似合うんだ」と思ったとか。ファンブックの好きな休日の過ごし方に珂波汰でファッションショーと記載されている。
また、玲央曰く各チームのおしゃかわ担当が揃ったというLollipop*universeにも名を連ねている。Lollipop*universeのメンバーといるときはアンと玲央、リュウがピクニックや服の話で盛り上がってる中常に塩対応だったがアンのブランドSWANKのモデルに協力、ツイッターアカウントではアンのツイートをRTしている。
ファントメタルによる幻影は割れた鏡の破片と紫色の煙のようなものが漂っており破片の一部には珂波汰が映り込んでいる。
アレンが珂波汰と曲を作ろうと家を訪れてきた際には、アレンに絡まれる珂波汰を置いて出かけたり珂波汰にブロックされているアレンのツイートにいいねしたりとアレンと珂波汰の関係を面白がっていると思われる節がある。
小説版ではサンタクロースを信じている珂波汰にプレゼントを渡すことを計画。前の日から準備しており、準備している間は珂波汰の喜ぶ顔を想像して笑いそうになっていた。翌朝目の前で喜ぶ珂波汰を見て那由汰は満足げだった。
容姿
珂波汰に比べ髪が短く外ハネで毛先に紫がかった銀髪。右耳にはファントメタルであるウロボロスピアスを付けている。上着は羽織っているだけの珂波汰とは違い首の上まできっちり締められているが半ズボンを履いており足は大きく露出している。(CVを務める豊永利行からは新しいビジュアルが出るたびにズボンが短くなってないかという指摘が)
経歴
過去についてはLOVEで発表した楽曲Ain’t No Loveにて兄弟の壮絶な過去が語られている。また小説でも過去について触れられている。
秘密
ネタバレ注意!
cozmezの優勝に終わったParadox Liveだったが、大会中ステージに立っていた那由汰は『那由汰の死を受け止められなかった珂波汰が作り出した幻影』だったことが判明。
本物の那由汰は2年前にファントメタルの侵食によって飛び降り自殺をしていたのだった。
作中にはいくつかの伏線が張られており、わかりやすいものの例を挙げると、
・珂波汰に「一人で外の世界に出ていろんな人と関われ」と言う那由汰。じゃあお前も一緒に行こうと珂波汰は言うが、その際那由汰は「分かってるだろ?俺は行けない」と発言。
・那由汰が失踪した際の依織と善の反応
・雷麺亭で一人呑んだくれている善に捕まったcozmez。善の話を珂波汰が聞いている最中に隣で那由汰が食べていたはずの餃子が手付かずで残っていた
・珂波汰が見る悪夢
などがある。
LOVEのドラマパートから少しずつ伏線の回収が始まり、那由汰と四季との関係が明らかになった。四季がTCWに加入する前から那由汰と四季は交流があり、仲良くなったきっかけはスラムで四季が絡まれていたところを那由汰が助けたこと。次第に交流が深まっていき、珂波汰も知らない那由汰のお気に入りの場所を四季には教え、『多分親友だった』と言えるほどに仲良くなっていた。
しかし大会中に四季と再開した那由汰は四季のことを覚えてはいなかった(この那由汰は珂波汰の幻影だったため、実際には覚えてなかったのではなく知らなかった)。
珂波汰に内緒でアルタートリガー社のファントメタルの人体実験に協力しており、バイトと呼んでいた。四季にはやめた方がいいのではと言われていたが給料が良いから無理だと断っていた。
しかし後にファントメタルの侵食が始まってしまい、左腕が透過。記憶障害も併発し、「珂波汰にはこんな姿見せられない」「もっと迷惑をかけてしまう」と思い詰めた那由汰は四季をお気に入りの屋上に呼び出して目の前で飛び降り自殺をした。
後に、『那由汰は悲しいくらいに一途にどうしようもなく純粋に珂波汰を愛していた』と四季から珂波汰へ語られた。
那由汰が実験に手を出し自殺するまではParadox Live Hidden Track “MEMORY”にて描かれており、那由汰視点での心情が詳しく描かれているので一読をお勧めする。
飛び降りた後アルタートリガー社に回収され、研究室で治療を受けた那由汰は一命を取り留めたが、大会開催中は昏睡状態だった。しかし奇跡的に意識が戻り、そのことを那由汰は「珂波汰の歌声が聞こえたから目覚めることができた」と話している。その後は武雷管の辰宮晴臣の手引きによってアルタートリガー社から解放された。
2年越しに珂波汰との再会を果たすと「これからはずっと俺がそばにいる」「何があっても今度こそ絶対離れない」と約束し、同時に過去の自分は馬鹿だったと謝罪した。
また四季にも、目の前で飛び降り自殺を図り四季を傷つけてしまったことを謝罪。そして、珂波汰に四季を自分の友達として紹介した。
余談
幻影と本物の那由汰とでは少し言動に差が感じられるのでこれからの展開に期待したい。