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砂中の賢者達の問答

さちゅうのけんじゃたちのもんどう

オープンワールドRPG『原神』に登場する長柄武器。イベント「巧みなる錬金経営」で手に入る限定武器。
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錬金術の栄光を象徴するケーリュケイオン。その特殊な位置づけから特別な合金が使われている。非常に剛性が高く重いため、これを使って人を殴ったらかなり痛そうだ。


概要編集

オープンワールドRPG「原神」の期間限定イベント「巧みなる錬金経営」で手に入る★4の長柄武器。


砂中の賢者達の問答を精錬するには、同じ武器の代わりに専用アイテム「大地の王」が必要。4つの「大地の王」は同イベントで入手でき、イベントを完走すれば完凸出来るようになっている。


性能編集

メインステータス基礎攻撃力510       
サブステータスHP+41.3%

固有能力「均衡の原理」
治療を行う時、元素エネルギーを8(完凸時16)ポイント回復する。この効果は10秒ごとに1度のみ発動可能。キャラクターが待機中でも発動できる。

見ての通り、見た目のみならず能力も完全に杖であり、ヨォーヨミカなどの「元素爆発を主な回復手段とし、効果量をHP上限に依存したヒーラー」にとっては最適武器となる。


似た効果を持つ長柄武器にフォンテーヌ鍛造★4「正義の報酬」があるが、あちらは治療を「受けた」時に元素エネルギーを回復するため、効果を引き出しきるには自身が表に出るか全体回復を打つ事を強制される。総じて「砂中」のほうがヒーラーが持つには扱いやすい一振りに仕上がっているといえるだろう。


余談編集

  • 見た目が魔法少女ものっぽいためネタにされがちで、実際その手のイラストも散見される。しかしこの見た目も実は由緒正しい代物だったりする。

ストーリー編集

キングデシェレトに仕えた七人の賢者が姿を消した後は、その功績も風にさらわれ、石に刻まれた名前だけが残された。しかし、今や石に刻まれた名前さえも時と共に蝕まれ、黄金のような砂になり果てた。

赤砂の副王、七賢者の長、卿相の中の卿相——羊の王。

太陽のもとへと飛んでいく鳥、王の魂——聖者ベンヌ。

ライオンの身体と人の顔を持つ者、王の意思——聖者シェセプアンク。

そして最後に、王の血肉を授かったが、自らを七賢者に属するとは考えてない龍——アフ・アペプ。

上記の四名はこの物語とは関係がない。


ワニの王とトキの王は常に言い争い、その日も彼らは物質の転換について論争していた。

ワニの王は不思議な術に通ずる者を探してきた。この地に留まる純水精霊の祝福を受けたために、その手で触れたあらゆる液体が、適切な調合によって美酒へと変わっていくのだと言う。

トキの王はもう一人の才ある者を呼びつけた。それは、古の魔神の墓に入り、誤ってその死骸に触れたために呪いをかけられた者だった。その手で触れたあるゆるのものは純銀へと化していく——今では、物を黄金やモラに変えるのは、貴金の神にだけ許された神業であるにもかかわらず、である。

二つの不可思議な転換は果たしてどちらが勝つのか…二人は賭けをした。そして、彼らはヘルマヌビス——七賢者の最後の一人——に結果を予測するよう頼んだ。

ヘルマヌビスは砂漠の賢人であり、祭司たちの長でもあった。さらに彼は勇者であり、賢者でもあった。人には錬金術という学問があるが、彼もそれに精通していたため、判断を彼に委ねるのは合理的だと言えた。


「二つの偉大な力は相対し、まるで鋭い矛と堅い盾のようだ。」ヘルマヌビスは続けた。「二者はそれぞれ一歩譲るであろう。それが均衡の理だ。」

結局、杯は純銀となり、砂を含んだ水は銀の粒こぼれる美酒となった。


しかし、ワニの王とトキの王はヘルマヌビスの忠告に耳を傾けることなく、論争を続けた。その後、彼らは奇妙な召喚魔法を発明した。ワニの王とトキの王は千年を越えてもなお、七聖召喚の戦場であの時の勝負を続けている…

それが所謂、『召喚王』の物語である。

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