概要
軽装のまま仰向けになり、首から下全身に砂をかぶせ30分前後暖まる。
リウマチ、婦人病等によいとされ、鹿児島県の指宿(いぶすき)温泉は有名で温泉の湧出する砂浜などで全身を砂中に埋めて蒸し温める方法で、鹿児島県指宿(いぶすき)では天然砂蒸し温泉,大分県別府では砂湯(古くは沙湯)と称する。特に指宿では摺ヶ浜(すりがはま)を中心に汀線近くに泉源があり、南北約1kmにわたる砂浜で砂浴が可能である。
温度は最高85℃で、浴衣に着替えて利用するが、砂浴の温度は砂の掘り下げぐあいによって調節でき、1回の砂浴は10~15分が適当とされる。泉質はアルカリ性食塩泉で胃腸病、神経痛、婦人病、冷え症、リウマチ等に効用があるという。
また、長時間通常の温度の砂の中に入る『砂浴(砂療法)』という健康法もあるが、こちらは砂の微生物などの力により体内のデトックスを行うものであり、砂風呂とは目的や理論が異なる。(砂風呂の場合は、高温により砂の中の微生物が死んでしまうため)