破滅レウス
そのつばさはきぼうかはめつか
「その翼が開くとき、世界は消滅する」
モンスターハンターストーリーズ2に登場するメインモンスター・リオレウスの変異種。
なお、ナビルーやエナからは単純に“レウス”と呼ばれており、ゲーム中でパーティーに加えている時の表記も“レウス”である。
世界中のリオレウスが姿を消してしまう事件の真相を追っていた主人公にエナから卵を託され、孵化したことで主人公のオトモンになる。
翼が完全に閉じ切り、退化しているのが特徴で飛ぶことができない。しかし時折禍々しいオーラを噴き出し、目を赤く染めるなど不穏な気配を感じさせる。
退化した翼周りの鱗がまるで青黒い羽毛のようになっているのも、異質さを強める要因になっている。
古くから存在が伝えられている伝説のリオレウスと同種の存在と見られ、その伝承上では村を滅ぼし、世界を破滅させる力を持つと言われている。
当初は力の覚醒しきっていない不完全な状態であり、戦闘に繰り出してもライドすることができず、ろくに戦えない。そんなリオレウスとどう向き合い、力を引き出していくのかが本作の中盤のストーリーの骨子となる(それ故、このリオレウスは前作の隻眼のレウスと同様、ストーリーをクリアするまで強制的にパーティーに加入され続ける状態となる。ストーリー中何度か離脱する期間があるのだが、その際にもレウスの代わりのオトモンを欠員部分に宛がうことは不可能となっている)。
なお、パッケージには通常の個体とは違った翼の模様を持つリオレウスが描かれているが、これこそが力を取り戻し、空を飛ぶことができるようになった破滅レウスである。
いったい、彼の身にどのようなことが起こってこのような姿になるたのかは、ぜひ皆さん自身がプレイして確かめてみてほしい。
主人公
卵を孵した『親』。破滅レウスは、彼と共に自らの運命に立ち向かう。
エナ
竜人族の少女。護りレウスから卵を託され、主人公に渡す。
護りレウス
護りオレウスではない。
ハコロ島の守り神と称される、主人公の祖父レドのオトモン。額にX字状の傷跡を持つリオレウス。
破滅レウスの卵をエナに託し、凶光の迸る裂け目に突っ込んでいく姿が確認されている。
一応雄なので彼が産んだわけではなく、長年にわたって託す相手を待ち続けていた様子。
あまりにも長い期間待ち続けていた為に、背が苔むした状態になっていた。
以下、ストーリーのネタバレ注意!! |
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ストーリー終盤でヌア・テ村を訪れた際、実は、破滅を齎すとされたのは、各地で凶光化現象を引き起こしていた謎の古龍:アルトゥーラであり、伝承上のリオレウスはその際にアルトゥーラに立ち向かい、世界を救った存在であったことが明らかとなる(単独で立ち向かったとは考えにくいので、恐らくこの時もライダーに使役されていたものと推測される)。
しかし、長い時を経るにつれていつの間にかアルトゥーラの存在は各地の伝承から消え失せ、いつしかリオレウスそのものが破滅を齎した存在であるかのように誤った伝承が伝わるようになってしまったというのが真相であった。
つまり、早い話が伝承上の破滅レウスがせっかく世界を救う活躍をしたにもかかわらず誤った伝承が伝わってしまった事から、本作に登場する個体の破滅レウスが迫害を受けてしまったということになる。
更には、アルトゥーラの存在を知った竜人族のゼラードにより、アルトゥーラを目覚めさせる生贄として、覆面のライダー達や彼らと手を組んだハンター達に狙われる羽目になった。
さらに追い打ちをかけるように、凶光化したモンスターやアルトゥーラの気配を察知して旅の中で度々暴走するようになり(これにより、一度アユリアの故郷であるクアン村に甚大な被害を与えてしまったこともあった)、コントロールできるようになってからも、力を抑えながら戦っていたため、日に日に弱っていた事が発覚する。
アルトゥーラが眠るハコロ島の禁足地にてゼラードに捕まり、破滅の力に取り込まれて体が真っ黒になり、絆を結んだはずの主人公達に牙を向いてしまう。ゼラード共々アルトゥーラに食われそうになるが、主人公の祖父・レドの相棒である守りレウスが庇った事で助かるが、代わりに守りレウスが捕食され、アルトゥーラが復活してしまう。
最終的に主人公共々アルトゥーラを打ち倒したことでこの誤解は解けることになり、今回の騒動を経てハンターギルドの書士隊や竜人族などが伝説の真相を知ることになった。
彼らにより、今度こそ誤った伝承が正されてくれる事を願うばかりである。