「ああ、大作。それでいいんだよ。
ロボには……命令するんじゃない。
一緒に戦う。その気持ちを忘れるな」
概要
CV:若本規夫
腕に電気を込める事により、大気を自在に操って敵にぶつける「噴射拳」の達人。
また、人間発電機として自らの電力を機械類に供給する事も可能。
更に「神行法」の術を使い、マッハのスピードで走る事ができる。
無類の酒好きであり、手に持っている瓢箪にはいつも酒が入っている。
人物像について
青面獣の楊志の旦那であり、草間大作や鉄牛にとっての兄貴分として慕われている。
鉄牛が大作に対して嫉妬深い態度を示したシーンがあるが、これを諭すように言った戴宗の台詞がある。
「俺達は自ら望んでエキスパートとして育てられたんだ。 だからこそ様々な任務も遂行できるし。死も覚悟できるのかも知れんな。
だが大作はそんな時分にいきなり、あんな地上最強のロボットを背負わされた。 いきなりだ、何もかもいきなりだ。
俺達が十二の頃、そんなものに耐え切れたか? 何も知らずに気づいた時には、父親をBF団に殺され、残されたのはジャイアントロボだけだ。
そんな子供に対して俺達に何が出来る? そう、何も出来ん。だが一つだけあるとすれば、俺達は大作を間違った大人にしてはいけない! それだけだ」
最強のロボットを操る少年に対して、間違った大人にならないよう導く責任感の強さを示した。
その重さゆえか、電磁ネットワイヤー作戦では、ただ1人自動制御の壊れた装置を守るために残り、ジャイアントロボが再び立ち上がるまで大怪球を足止めする役目を引き受ける。その結果、華々しく散る事になるが……。
兄貴分としての思いは鉄牛に受け継がれ、その後の彼の行動にも大きな影響をもたらす事になる……!
最大のライバル、アルベルトとの関係
衝撃のアルベルトとは、過去にドミノ作戦で交戦している。
その際に右目を奪った上、彼の盟友眩惑のセルバンテスを倒して以降お互いをライバル視する関係にある。
国際警察機構北京支部で大作達を救出する時も激突する。ロボが格納庫から飛び出した瞬間、アルベルトに捕まってしまい危機に陥るが楊志と一清道人に助けられる。
その後、電磁ネットワイヤー作戦で再び対峙する戴宗とアルベルト。過去幾度もの闘いを経て、遂にアルベルトの衝撃波が二人の勝敗を決したかに見えたが……!
戴宗の目論見はその勝負ではなく、あくまで装置を守る役割に徹した事にあった。
その事に愕然としたアルベルトは忌々しそうにこう口にする。
「何を言う戴宗! わしは納得がいかんのだ! 貴様との決着がこんなものであってよいはずがあるまい!」
「未練だぜ……!」
と、戴宗が口にした直後。辺りは大規模な爆発に包まれる事になる。
勝敗とは別に、戴宗の結末がアルベルトの心に大きなわだかまりを残す結果となり。
彼のその後の行動にも、大きな影響を与える事になる……!
出典は水滸伝の戴宗より。