「諸刃の刃は私だけではない、そう銀鈴くんも、戴宗くんも、楊志くんも、それに大作君もみんな自分との戦いだった。だが私は長官として誰一人救えなかった、友として何もしてやれなかった。そんな自分に腹が立つ!!」
概要
CV:家弓家正
本名は中条静夫。
国際警察機構・北京支部支部長であり、梁山泊九大天王の一人「静かなる中条」
クールな人柄、冷静沈着な性格だが、それは自らの強すぎる能力を自覚して強く自制している故で、本来は義侠心に溢れた熱血漢。
自分の命を犠牲にしてくりだされる地上最大の爆発力を持つという「ビッグバンパンチ」が特殊能力で、またの名を「人間爆弾」という。ビッグバンパンチの威力は、途中で放つのを止めた余波だけでも大怪球に大きな損傷を与えるほど。
若い頃に十傑集筆頭・混世魔王樊瑞と戦い、その生涯唯一の手傷を負わせたという設定があるため、ビッグバンパンチ抜きでも尋常ではない戦闘力を持つと思われる。
ちなみにこのビッグバンパンチ、使用時の演出が……
- おもむろにスーツのジャケットを脱ぎシャドーボクシングを始める
- 全身からエネルギーを放出する
- 握り締めた拳から謎の液体が迸る
- 拳が脈打つように赤く点滅し始める
- 足の裏からジェット噴射して空を飛ぶ
- 拳から眩い閃光を放ちながらそのまま突っ込んでいく
という色んな意味で凄まじいものである。
ちなみに「地球が静止する日」では最終的に踏み止まっているものの、辺り数キロ一体を焦土と化し、天と地を貫き繋げるほどの大爆発を巻き起こしている。
いろいろあって劇中では北京支部は壊滅、戴宗・楊志といった戦力を失い参謀格の呉学人は出奔と、支部長としては散々な目にあっている。
ちなみに、十傑集・衝撃のアルベルトが北京支部を襲撃した際、自身が戴宗の救援として打って出ようとしていた所に一清道人と楊志が救援に駆け付けて...という形で戦闘は起こらなかったのだが、この時彼の迎撃を聞いた部下達が「まさか!?長官が!?」と驚愕の声を上げている。「まさか支部長自らが!?」といった意味合いかと思うが、後になって見返してみると「(長官が戦ったら北京支部一帯が消し飛ぶのに)本当にやる気なんですか!?」という意味にも聞こえてくる。中条が総員撤退と基地の爆破を命じているところも「基地の爆破は自分が(直接)やる」という意味にも聞こえてきて、実際やってできてしまうあたりが「地球が静止する日」の面白い所である。