概要
ジャンの祖父にして師匠である伝説の中華料理人。五番町睦十とはかつて中華料理の真髄を探し求め放浪した、唯一無二の友でありライバル。
最終的には喧嘩別れしているが、これは睦十が階一郎の婚約者を奪ったためだという説があるとされている。
重度のスパルタ教育者で、事あるごとに杖でジャンを滅多打ちにしながら彼を赤城山中で1人前の料理人に育て上げた。
誰も真似できない「秋山の料理」にこだわり、「料理は魔法だ(=常識を破れ)」という教えをジャンも受け継いでいる。
しかしある時その「魔法」をジャンに教えつつ自ら作った料理を、ジャンに「塩の加減がうまくない」と恐る恐る言われて激怒。いつものようにジャンを折檻し、自分も口に入れてみるが、そこで塩の味がしないことに愕然とする。彼は老いと病で舌の感覚を失っていたのであった。
「舌の腐った料理人はもはや死ぬべき」と睦十にジャンのことを託し、ジャンのいないうちに家に火を放って自ら命を絶った。
ジャンが燃え盛る家を前に叫んだ言葉は、「ま・・・負け犬がーっ」であった。
ジャンからは存命中は「ジイチャン」、死後は「ジジイ」とジャンから呼ばれているが、度重なる折檻にもかかわらず今でも階一郎のことを崇拝しているようで、彼の遺影に「行ってきます」と挨拶している。
ただしその気持ちを他人に見せることはない。