穆念慈
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ぼくねんじ
金庸の武侠小説『射鵰英雄伝』及び『神鵰侠侶』の登場人物。楊過の母親でもある。
穆易が金の手から逃れる際に世話になった一家の娘だが、彼女の実の家族は疫病で全滅。穆易に引き取られた後、その指導の下でやがて生真面目で芯の強い美貌の武道家となり、やがて燕京で父の命によって婿取り試合を行った。その折に貴公子である完顔康に一方的にねじ伏せられた上に侮辱を受けてしまう。その後息子の非礼を詫びるために貴公子の母である包惜弱がわざわざ訪ねてきたものの、穆易が死別したと思われた夫・楊鉄心であると知り、手を取って逃避行をしようとするものの追手の前に自害する事態に陥り、楊康は実の両親を、穆念慈は養父を喪うこととなってしまう。
楊康に惹かれながらも、漢人でありながら金の皇子としての立場が捨てられない楊康に対し激しく憤るものの、それは彼女が楊康に惹かれているからでこそだった。
彼女は楊鉄心の養女であることから、楊鉄心の義兄弟でもあった郭嘯天の息子である郭靖と許嫁にされたこともあった。また、楊鉄心こと穆易の指導のほかに洪七公からも指導を受け、急成長を遂げている。
やがて完顔洪烈の命により楊康と契るも、漢人でありながら金に味方する楊康の下を離れた。その後楊康は非業の最期を遂げるも、穆念慈はその血脈を残すこととなり、楊過を生む。11年育てたものの、やがて病のためにこの世を去ることとなった。
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