黄蓉
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こうよう
黄蓉とは、金庸の武侠小説『射鵰英雄伝』『神鵰侠侶』の登場人物。『射鵰英雄伝』ではメインヒロインである(メインイラストの黄色い服の人である)。
典型的な武侠小説のメインヒロインポジション。『射鵰英雄伝』では愚直な主人公郭靖を補う聡明な御転婆であり、その知的で聡明さから女諸葛の異名を持つ。料理の腕前も高く他者を煽てて気分を良くしていいように動かすことを得意とする。反面、目的のためには手段を択ばない所もあり、他人をだますことを躊躇しなかったり自分たちの保身のために他者を殺害しようとした残虐な一面もあった。『神鵰侠侶』では夫同様に武林の実力者にして一男二女に恵まれている一方、(出自が出自であるとはいえ)主人公楊過との折り合いは悪く、最初の子供である郭芙の育児に失敗している等、マイナス面も描かれている。
天下五絶の一員で東邪の異名を持つ黄薬師の娘であり、丐幇18代幇主の洪七全の弟子。郭靖の前ではみすぼらしい乞食の姿で登場。その姿をした自身に本心からやさしく接した郭靖に惚れることとなる。郭靖の愚直さをフォローするキレ者として名コンビを組んでおり、やがて郭芙(長女)、郭襄と郭破虜(双子姉弟)を設けることとなる。洪七全の後を継いで19代幇主となっている。
郭靖と義兄弟となった楊康とは罪過を父に擦り付けられた事や丐幇はおろか中原に大いに惨劇をもたらした売国奴として敵対関係にあり、それが尾を引き楊康の子である楊過を終始冷遇することとなり、楊過を終始擁護する夫と衝突している。それでも、郭芙のせいで楊過が隻腕となった際には流石に衝撃を受けている。
郭靖と共にモンゴル軍相手に襄陽で大いに戦った。
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