概要
テレビ朝日・東映製作の連続刑事ドラマシリーズ「遺留捜査」の主人公。
演じているのは上川隆也。
来歴
経歴:警視庁刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係 主任(S1)→
月島中央警察署刑事課 主任(S2~S4第1話)→京都府警捜査一課特別捜査対策室(S4~)
階級は警部補。大学卒業後に警視庁に入る。
所轄の鑑識に配属された後に加賀見亨の推薦で捜査一課科学捜査係に転属。
傷害致死で決着寸前の事件を遺留品を元に保険金詐取目的の嘱託殺人である事を突き止めたが、組織を重んじる警察では逸脱した行動であったと判断され、月島中央署への左遷命令が下った。
その後、京都府警捜査一課特別捜査対策室への異動辞令を受け、赴任前に一週間休暇を取り関西へ下見旅行に出掛けたところ、神戸港で事件に巻き込まれ、事件解決後、そのまま着任した。
人物
年齢は2011年時点で45歳。
好物はハチミツで、趣味は釣り。
地域課が使う警ら用自転車を移動手段として使用。
現場に入る際は律儀にネクタイを外す。
非常にマイペースな性格で「遺留品係」と軽んじられても全く意に介していないが、逆に部下や同僚を振り回すことも多く、特に科捜研の村木繁にはパワハラ同然の強引さで鑑定を依頼するのが日常茶飯事と化している。
捉えどころのないにこやかな表情をしているが、時に強い言葉で相手を諫めた後「って誰かが言ってました」と、ごまかすように付け加える。
強引な捜査を咎められても「お構いなく」の一言でスルーしてしまう。
遺留品から死者の言葉を汲み取りたいという気持ちが強く、作中で「変態」呼ばわりされるほどの変わり者。
事件そのものとは直接関係のなさそうな遺留品の鑑定や調査を優先させることも多く、結果的に事件の解決に繋がることもなくはないが、基本的には警察が立ち入るべきではない遺族のプレイベートな心情を暴き出す結果となり、事件関係者に「3分だけ時間を下さい」と頼み、容疑者が犯行に至った細かな動機や被害者の最期の思いを個人的に伝える。
遺留品や死者に真摯に向き合うのに対して生きている者には無神経な行為が多く、時に被害者家族に対しても無神経な聴取で悲しませており、空気どころか態度に出している感情が読めない部分がある。
鑑定の時に他の案件を請け負っているにもかかわらず、自分の依頼を優先させる事が多い為、死者の意を汲み取りたいのではなく興味を持った物にのみ動いていると指摘を受けている。
命令を無視した単独行動が捜査の妨害となり、上司から注意されても治そうとしなかったため、ついには同僚から直接的な暴行を受けたことすらある。
荒事に関わる機会は少ないが何気に個人戦闘力は高く、ナイフを持った犯人を素手で確保したこともある。
S3第8話、殺人事件の容疑者として浮上した三枝達也が死亡した事件の捜査で「電話を受けていながら、その事を報告せず、スタンドプレーに走った結果、死を招いた」として金子管理官に処分されそうになったが、それでも事件解決の為に動き続け、遂に真相を明らかにして犯人を逮捕したことで処分は免れた。
SP9ではいつも鑑定を頼んでいる村木が撃たれて意識不明に陥った事を知ると、初めて単独行動はせず神崎と共に行動し、村木の為に事件の真相を追い続けた。また、最後に村木の意識が戻った際には嬉しさのあまり涙を流すなど今まで見せなかった良き一面も見せた。