概要
過去編/ユピテル編に登場(単行本では23巻-25巻)。
舞島東小学校6年1組所属。誕生日は5月29日。
糸目の優しいお姉さん。女子だけしかいなくなった舞島東小学校の校内ランキングで1位をキープしている優等生で、学校が混乱する中でも真面目に勉強したい生徒たちを集めて自習している。
自ら天理に接触しようとしてきたため、桂馬からはヴィンテージの一味ではないかと疑われていたが……。
正体
「ゴミに順位なんてある訳ないのに、バカ丸出しよね」
その正体は、桂馬が予想した通りヴィンテージの陰謀に加担する人間。
一見温厚で面倒見の良いお姉さんキャラだが、本性はきわめて冷酷。プライドも高く、周りの子供を「バカ」と呼んで見下している。両親がおらず、子供扱いされていないのも原因らしい。
ヴィンテージに協力している理由は、すべてが自分の思い通りになる理想の世界をつくるため。悪魔が人間界を支配することによって、自身の見下すような連中が排除されることを望んでいた。
校内ランキングで上位の女の子の心にスキマを開け、悪魔に売り渡そうと画策。
計画を妨害するかのように学校を荒らす天理とその天理を動かしている桂馬に目をつけ、自ら接触した。
「バカ」ではない桂馬に計画に協力するよう言うがすげなく拒絶され、その後も執拗に協力を求めるようになる。
そしてランキング1位を狙う桂馬&天理と直接対決をすることになり、桂馬が一筋縄ではいかないことを知った香織は天理の方に揺さぶりをかける。
しかし天理の生来の性格によってその揺さぶりも効果はなく、それどころか自分自身がヴィンテージの計画に利用されそうになってしまう。
最終的には桂馬によって助けられたが、
「難しいゲームを簡単に済ませようとする奴に、ハッピーエンドは来ない」
という捨て台詞とともに、桂馬には突き放される形で終わった。
助けられたとはいえ最後まで反省する素振りは見せず、桂馬が残していった手紙を読んで悔しそうに顔を歪めていた。
色々問題のある人物ではあったものの、ドクロウは香織が(歪んだ形ではあるが)桂馬と友達になりたかったのではないかと推測している。
桂馬が攻略しようとしたが、攻略できなかった数少ないヒロインでもある。
余談
本編完結後に発売された『神のみぞ知るセカイ on the train+パイロットフィルムズ』ではその後の様子が描かれている。たくさん勉強して偉くなり、いつか桂馬に目に物を見せてやることを決意した様子。
原作者・若木先生の2020年5月29日のTwitterでの投稿によると、現代の香織は入院している最中らしく、代わりに彼女の友達(誰なのかは不明)が作中に登場していたと明かされている。