CV:上田麗奈
概要
漫画『もののがたり』の登場人物で、本作のヒロインである長月ぼたんが暮らす長月家に仕える、京都三大付喪神の一角である婚礼調度の1人。
簪の付喪神であり、黒髪のお団子ヘアーの若い女性の姿をしている。
一見するとクールな性格で、羽織とは違った意味で冷静沈着に思えるが、実はメンバーの中でも特にぼたんに対する想いが重く、彼女が大好き過ぎる故にぼたんのことになると見境が無くなって暴走しがちな面があり、もはや過保護の域である。
また、彼女にとってぼたんは癒やしの存在らしく、彼女が長らく元気が無かったり不在であったりすると、寂しがって落ち込んでしまいお務めに支障をきたすなど、一種の依存症のような状態であり、仕事でぼたんの下をしばらく離れることになった際は、普段の涼しい顔を崩して泣きながらしがみついたりすることもあった。
こうした難のある性格から、羽織からは短気で喧嘩っ早い薙共々「うちのアレ」呼ばわりされるほど、彼とは別ベクトルの問題児と見られている。
こうした思い入れの強さ故に、ぼたんを悲しませたり苦しませる輩には容赦せず、付喪神不信から彼女を不快にさせる言動をとってしまった兵馬に対し、表面的にはドライに接するも内心は強く怒っており、婚礼調度の中では彼を長月家に置くことに最後まで反対し、居候を許すかを賭けて決闘するまでに至る。
他のみんなの説得でようやく了承するも、その後も中々兵馬に気を許さなかったが、戦いにおいては相性が良く、拷問器具の付喪神集『叢原火』との戦いを機に、彼のどこまでも真っ直ぐな人柄を見て初めて笑みを見せた。
能力
簪を操る。この簪が刺さると立ち所に球状に結い上げられる。これを利用して敵の動きを封じたり、結い上げた物体を解放して敵に放ち、攻撃したりする。しかし、結い上げた対象は全く行動出来ないという訳ではなく、場合によっては自力で解かれてしまうという事もある。なんだったら初っ端から主人公がそれをやってのけた。