概要
『絶対服従命令』は2005年に 郎猫儿より発売されたボーイズラブ系アダルトアドベンチャーゲームである。原画・イラストは由良。フルボイス。
BLゲームとしては珍しく主人公攻め。主人公が受け側に回ってしまうと失敗扱いになる。
公式で攻め×攻めと謳った通り、リバ要素も強いため苦手な方は注意。
主人公は二人おり、一人はルイーズ・ハルトヴィック。もう一人はそのルイーズのパートナーであるキア・ウェルベーナ。両者共に容姿端麗、空前絶後、我田引水。精力絶倫、酒池肉林…などのような形容に相応しい一癖も二癖もある人柄。
ゲームシステム
ルイーズ・キア共に6つの依頼がある。ルイーズ・キアのどちらかを選択し、また来ている依頼から好きなものを選択し攻略するのが流れとなる。
ただし、依頼には期限が存在し、順序良く攻略していかないと期限切れになってしまう。期限切れになった依頼はゲーム終了まで攻略はできない。
また、依頼を終了したと同時に”服従ランク“を付けられる。ランクはAからDまでの4段階評価。
主人公が受け側に回ってしまうと失敗扱いとなり、Dランクになってしまう。
全ての依頼をAで攻略すると、新たに2つ依頼を得ることができる。
ストーリー
ウォッホン。
皆様、ようこそ、我がエージェンシーへ。
さて、皆様はある特定の人物を疎ましく思ったり、陥れてやろうと思ったりすることはございますでしょうか?
いえ、そこまで思わなくても興味本位でちょっとした悪戯をしたくなることはございませんか?
そういった貴方の憂さ晴らしを二人のエージェントが代行し、解決していく、
いわば奉仕事業であります。ああ、もちろん、奉仕と申しましても頂くものは頂きますが・・・。
このエージェントらは貴方の代わりにターゲットの身も心も陥落させ、意のままに致します。
貴方のターゲットが淫らに愛に身を崩し、我がエージェントに服従を誓う姿をどうぞお楽しみ下さい。
登場人物
ルイーズ・ハルトヴィック
(CV:村上たつや)
戦後の西ドイツ復興において、その名を知らぬ者はいないと称される富豪の嫡男。
12月24日生まれ。AB型。
腰まで掛かるほどの長い金髪に青い目。誰に対してでも敬語を崩さない。自信家で八方美人。
自分にプラスになるのであれば媚を売ることも厭わない。だが下に見られるようなやり方はしない。
ムチを愛用し、常に携帯している。時としてそのムチで人を攻撃することもある。
キア・ウェルベーナ
(CV:織田優成)
細かいことが嫌いで、誰に対しても強気な態度をする下町育ちの青年。
5月30日生まれ。B型。
灰色の髪に灰色の目。乱雑な言葉遣いをしているが、頭の回転は良い。媚を売ったり、甘えたりは虫唾が走るほど嫌い。自分からほれるなんてありえなく、ほれさせるがモットー。
リボルバー式の銃を愛用していて、射撃の腕は一級品。愛犬のティグを飼っている。
ギャラハー・モーロック
(CV:瀬能守)
ルイーズとキアにくる依頼の管理などの実務全般を請け負う男性。また、ティグの餌やりやエージェント二人の食事など家庭的な雑務もこなす。
8月28日生まれ。O型。
逞しい筋肉のついた上半身を、常に惜しみなく人目に曝している。
おせっかいな性格で、よくキア・ルイーズにうっとうしがられるが、全く気にしない。分厚い筋肉も伊達ではなく、キア・ルイーズのボディーガードもかねている。
ターゲット
ターゲット(ルイーズ側) | ターゲット(キア側) |
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ロウレス・シュトライヒ (CV:一条和矢) | シルヴィオ・ヴェンゼル(CV:酒井勇) |
無表情で“仮面の男”と称される軍人。金髪をオールバックにし、ドイツ軍人として盲目的に上司の命令に従う。「知っているか?外見では傷が分かりにくい拷問というのがある事を」 | またの名を怪盗シュバルツ・クロイツ。夜な夜な西ドイツを騒がせているが、狙う物品は共通点がある。 「フン、愛してるぜ、キア。だから、今度はお宝を貢いでくれよな」 |
ジョレス・バルスコワ(CV:森田昌之) | アシュラフ・アリー・イブラヒーム(CV:杉崎和哉) |
「氷の美貌」の名を持つロシアの諜報組織に属するスパイ。普段は国立図書館にて司書をしている、銀髪の青年。 「気を付けろよ。スパイ相手に無防備すぎだ。殺されたって文句は言えないぞ」 | アラブ産油国の王子。ヨーロッパ周遊中にドイツに来る。褐色の肌に金色の髪。王位継承権第三位ゆえに、命も狙われ、失脚を狙う輩も大勢いる。 「アリーでいい。キア、お前には特別許す」 |
ヴェルナー・ヘルツォーク(CV:先割れスプーン) | ディルク・ヴァール(CV:安岡実) |
マフィアの御曹司にしてヘルツォーク・ファミリーの跡継ぎ。葉巻を愛用し、常に両脇には美女を四人以上は侍らせている。自信家で頭が切れる男。 「なぁ、ルイーズ、俺のモノになれよ」 | ダウンタウンで悪徳な不動産企業と戦う青年。仲間うちではリーダーである。初心で根は純粋。 「よそモンを仲間に入れる気はない。さっさとこの街から出ていってくれ」 |
アネル・メッツェルダー(CV:如月葵) | ティモ・ウィルクス(CV:紫原遙) |
裕福な家で育っている純粋無垢な少年。金色の髪に金色の瞳。天使と形容されるほどに愛らしい少年。 「お仕置きって……痛いんですか?」 | 高級娼館でトップクラスを張る男娼の少年。年頃の少年らしく、裁判官の父親に反発するような形でこの仕事をしている。 「悪いね。僕はどうせ品のいいお坊ちゃまじゃないからね」 |
フェルディナント・マリエンフェルト(CV:櫻井真人) | イェンス・レヴィン(声優:北山幸二) |
ちょっと独自の世界に入りがちな、上流貴族の若様。バラの花が大好き。自分の世界に酔いしれていて、少々会話が難しいが優しく美しい青年。 「イイ子にしてたかい?僕のエンジェルたち」 | 将来有望なサッカー選手。貧しい家族を支えるために、サッカーで成功をしようとするが目先の欲望に弱いところがある。 「俺、お前がいれば、その夢が叶う気がする。絶対俺を捨てるなよ」 |
ハーゲン・ハーラー(CV:黒澤優) | エドゥアルト・ウェルニッケ(CV:渡部) |
国立病院屈指のエリート外科医。男には全く興味なく、男には極度に冷たい。女性にはこの上なく優しく、看護婦達からの人気を独占している。 「私は……こんなに精神が弱い男だったんだな……」 | 神学校に通う物静かな少年。少し影があるが、神学校では模範的な生徒と評される。 「悪魔が来た…。僕の神への敬虔な心を試すために…」 |