翠の海
みどりのうみ
――翠の、海。木々に囲まれた深い森の中。 決して出られないその場所で、俺たちは出会った――
森の中心には綺麗な湖。そして12人が暮らしている広い洋館。
図書室にはたくさんの本があり、音楽室には楽器もあり、何の不自由もなく生活できるその場所……
少年少女たちは、記憶を失ってこの場所にやってきた。
決して外には出られない。それは言うなれば樹海。決して出られない深い闇。
出て行ってもかまわない。けれど……、外に出られる保証はない。
その場所を、美しくも儚いこの場所を、彼女は “楽園” と呼ぶけれど……
確保されたライフライン。消えた少年。
ゆっくりと思い出される自分の過去……
自分は、どうしてここにいるのか……
知りたいけれど、知ろうとしてはいけないと忠告される。
知ってしまったら……、どうなるのだろうか……?
櫂(かい)
本編主人公。
記憶を失って倒れているところをみちるに発見され、不思議な洋館で暮らし始めることになる。
記憶がないため、いろいろなことを経験しながら自分を探していく。
勉強はわりと出来るほうらしく、運動も得意。 ヴァイオリンも弾けるらしい。
比較的器用な性格らしく、みんなからは慕われていくが……
みちる
CV:羽高なる
森の中に潜む不思議な洋館に住む、少年少女たちのリーダー的存在。
穏やかで優しく、基本的にはなんでもできるため、誰からも頼りにされている。
やってきたばかりの主人公に館でのルールを教え、一緒に暮らせるように尽力してくれる。
怒ると怖いらしいという噂があり、何人かからは陰で恐れられている。
知紗(ちしゃ)
CV:小倉結衣
屋敷で暮らすみんなの “お姉さん” 的存在。
明るく元気で、手のかかる子どもたちのしつけに追われるなど、“お母さん” とからかわれることも。
屋敷ではみちるの手伝いなどを中心に、からかいながらも主人公に親切にしてくれる。
数学の勉強が好きで、その知識に関してはかなりレベルが高い。
時に意味深なことを言いだすことも。
空音(そらね)
CV:鈴谷まや
言動と行動がほとんど一緒の、不思議な双子。
無口で言葉を発することも少なく、二人だけで遊んでいることが多い。
二人でいる姿は可愛らしく、屋敷のマスコット的な存在。
占いが好きで、主人公に対してもよく占いをしてくれる。
陸乃(りくの)
CV:鈴谷まや
言動と行動がほとんど一緒の、不思議な双子。
無口で言葉を発することも少なく、二人だけで遊んでいることが多い。
二人でいる姿は可愛らしく、屋敷のマスコット的な存在。
占いが好きで、主人公に対してもよく占いをしてくれる。
灰奈(はいな)
CV:今谷皆美(桃也みなみ)
笑顔を絶やさない、いつもにこにこした大人しい少女。天然気味。
どこか内向的で 「私なんて」 とおどおどしていることもある。
部屋の掃除をしていると落ち着くらしく、手が空くとすぐにお掃除を始めてしまう。
気配りが上手で、人のために行動することが大好き。
怒られることが苦手で、よく周りの目を気にしている。
表裏はなく、持っている力は少ないものの、すごく真っ直ぐな子。
けれど周りに反発したりするのは苦手。
紡(つむぎ)
CV:金田まひる
主人公たちと同い年でありながら、実年齢以下にしか見えない少女。
言動も子どもっぽく、勉強が嫌いで、昼間はよく居眠りをしている。
お裁縫が得意で、ここに居る子たちの服をよく作っている。
みちるには人一倍懐いていて、知紗とは喧嘩仲間。
精神年齢は幼く、結構その場のノリで行動したりする。
空気の読めない発言をして、怒られることもしばしば。
沙羅(さら)
CV:手塚りょうこ
部屋からほとんど出てこない少女。
黒い服を着ていて、子どもたちには “吸血鬼” と言われ恐れられている。
二人部屋を一人で使っていて、一日に数回しか部屋の外に出ず、食事も部屋で取る。
誰とも言葉を交わすことはなく、誰も彼女のことをよく知らない。
真希奈(まきな)
CV:霧島はるな
主人公の次に屋敷にやってきた少女。
自分が何者かも、この場所がどこかも分からないという現実に怯え、不安から周りに当たり散らしてしまう。
思っていることを口に出してしまう癖があり、言い争いになることもしばしば。
周りからは良く思われていない。
誰かに命令されたり、何かを強要されるのが嫌い。
優希*(ゆうき)
CV:陵陵
館で暮らしている少年。主人公とは同年代で、性格は穏やか。
頼りなく見えるものの、芯はしっかりとしていて、主人公の良き友人。
……と見せかけて、超毒舌系少年。
「あー、すごく暇だなー」 という言葉と共に物凄い発言をする。
拓真(たくま)
CV:霧島はるな
館で暮らしている年少組の一人。
明るく元気で、かっこつけたいお年頃のようで、男っぽくなろうと努力している。
身体を動かすのが好きで、元気があり余っているのかよくはしゃぎまわっている。
中身はまだまだ子どもで、夜に寂しくなって泣いてしまうこともある。
白羽(しらは)
CV:川居由芽
館で暮らしている年少組の一人。
悪戯ざかりで身体を動かすことが大好きな活発な子。
同年代の深雪とは仲が良く、双子のマネをして遊んでいることもある。
悪戯っ子で、みんなを驚かそうと目論んでは知紗に叱られている。
櫂にはひどく懐いていて、遊んでとせがまれることもしばしば。
深雪(みゆき)
CV:川中瀬菜
館で暮らしている年少組の一人。
おっとりとしていてマイペースで、白羽にくっついて遊んでいる。
本人は外で遊ぶよりも部屋の中に居て、楽器を弾いたり、本を読むのが好き。
自分から行動するよりは、白羽に引っ張られて何かをすることが多い。
自分のことを “みゆ” と呼び、はっきりしないような物言いをする。
あまり走ったりするのは得意ではなく、少し泣き虫。