花咲爺
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はなさかじじい
日本の民話の一つ。
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すべて見るそして私は化生する
飢饉によって身売りされた少女・おちよは、身売り先の村で殺害され、死体の灰は桜の木に撒かれた。 およそ200年後、霊として現世に留まる彼女の元を神職の男・金朗が訪れる。 おちよは霊となった経緯と、復讐のために疫病を起こしたことを教えるが、金朗もまた戦争で人を殺したことを知り、同じ慚愧の念を持っていることに親近感を覚える。 金朗はおちよの殺害が、焼畑農耕を由来とする、死体→灰→作物と姿を変える『化生神話』への信仰によって生まれた儀礼であることを突き止め、これを元におちよ供養の祭り『鎮花祭』を開催する。 200年の時を経て、死を悼み、祈りを捧げてくれた金朗に感謝するおちよだったが、成仏には至らなかった。 金朗への強い想いもさることながら、実はおちよ殺害の儀礼が、死体→灰→桜の神様と化生させることを目的としたものであり、おちよは神に近しい存在となっていた。 金朗はおちよに、神の力で病気となった戦友の妻の治療を頼み、おちよはそれを受け入れる。 その結果、桜の木に病を治す力があると噂が広がり、木の枝が切り落とされる事件が多発した。 枝泥棒を捕まえようとする二人だったが、泥棒のタバコの不始末で桜の木が燃えてしまう。 おちよは最期に金朗に自分の想いを伝えて、木と共に消えた。 しかし、おちよは金朗の戦友の娘として化生し、18歳になってから金朗と想いを伝え合い、結ばれることとなった。23,276文字pixiv小説作品