概要
CV:諏訪部順一
不気味な声音で話す長い銀髪の男。黒装束に身を包み、顔と首、左手の小指に傷があり、目は前髪で隠れており、外からは見えない。一人称は「小生」。趣味は棺に入れる前の遺体の検死。セバスチャンも認める変人。客へ出すお茶をビーカーに入れたり、骨壺のような入れ物に骨型のクッキーを入れていたりする。
葬儀屋としての顔とは別に、裏社会に於ける秘密裏の死体処理、及びそれらの死体の情報を扱う情報屋としての顔も持っており、情報料には現金ではなく極上の笑いを要求する。
シエルの知人で、彼に度々情報を提供している。
35話(8巻)では、「13 July 1866 Cloudia.P」と刻印された遺髪入れ(64話(14巻)では彼曰く「宝物」)を見ながら、「一体小生は何度同じ忠告を君達にしているんだろう ねぇファントムハイヴ伯爵」と独白している。
そして64話(14巻)では、セバスチャンに対し「やっぱり君は伯爵を不幸にしかしないみたいだ だから消えてもらおうかな」と発言している。
正体
その正体はグレル達と同じ死神。しかし半世紀前に死神派遣協会を脱退している。他の死神と違い、眼鏡も掛けていない。
ロナルド曰く「たまにいる“離脱組”ってヤツ?」。
「魂回収後の肉体に、走馬灯劇場(シネマティックレコード)の続きを無理矢理入れたらどうなるのか」という好奇心から、動く死体「歪んだ肉人形(ビザール・ドール)」を造り出した。
豪華客船編では、リアン・ストーカーの死者甦生の技術開発と彼を利用して「歪んだ肉人形」を造り出し、動物兵器を欲しがる人間達に対して「歪んだ肉人形」の価値判断の実験として、貨物庫に大量の「歪んだ肉人形」を放ち、船内でのパニックを引き起こした。
名門寄宿学校編では、ウェストン寄宿学校の校長の地位に就いており、P4によって殺害されたデリック・アーデンをリアン・ストーカーが会長を務めていた「暁学会」を通じて、改良型の「歪んだ肉人形」へと仕立て上げた。
大鎌の形をした死神の鎌(デスサイズ)と無数の卒塔婆を使いこなし、悪魔であるセバスチャン、現死神のグレルとロナルドの3人を手玉に取るほど。
通常、死神の鎌は派遣教会から許可を得て使用する支給品であるため、脱退時には必ず回収されるのだが、どのようにして持ち出したのかは不明。
死神派遣協会からは、人間界への生死に関わる干渉をする「違反者」と見なされている。
現在、シエルとウィル達死神派遣協会の両方から行方を追われている身である。
冥籍番号「136649」。70年程前協会から逃亡を図り、その際本部を半壊に追い込んだ伝説のお尋ね者。科捜課のオセロとは同期。生前の名を名乗らず冥籍番号で通していた。その為オセロからは「白髪チャン」と呼んでいた。
成績はトップで、まさに「模範的な死神」であったらしい。