概要
ある物事に対して、別の考え方をすること。
療法とついてはいるが、誰でも無意識にしている当たり前のことである。
誰かから理不尽に悪口を言われたとしよう。
その時にムッとするのは普通の反応である。
しかし、その悪口は自分に対して言ったものではないかもしれない。
他の人に言っていたか、もしくは独り言だったのかもしれない。
仮に自分に対して言っていたとしても、自分だけではなく誰にでも理不尽に悪口を言っているがために、全員から「嫌なやつ」と嫌われ陰口されている可哀想な人であり、全く気にする必要がないかもしれない。
そう思うと多少は楽にならないだろうか。
尤もどれも可能性であり根拠はないが、他の可能性の根拠がもし見えてくれば、より楽になるであろう。
このように、自分の心のストレスを軽減するために敢えて別視点からの考え方もする療法である。
この療法は色々な思考パターンを考える技術でもあるため、極めると、他人が自分の何に対してキレているのかを察する能力も上がるほか、トラブルを避けるための行動をとれるように(他の可能性の根拠を作れる)なるため、人間関係のトラブルも減り、円滑に進みやすくなるかもしれない。
バランス思考
認知には以下の思考パターンがある。
これらの思考は別に持っているからといって、必ずしも悪いというものではない。
持っていないと生き辛くなる場合、持っているせいで問題行動を起こしてしまう場合などがあるため、臨機応変に調節する必要がある。
- 白黒思考
100%か0%のどちらかしかない。
- べき思考
「こうするべき」という考え方。自治厨に多い。
- マイナス化思考
何でもネガティブな方向に考える癖。
- 自己関連づけ
自分に全く関係ない出来事も自分のせいと思い込んでしまう。白黒思考と重なることもある。
- 部分的焦点づけ
全体的には上手く出来ているのに、一部の出来なかったことを気にしすぎてしまう。白黒思考と重なることもある。
- 感情的推論
自分の感覚、感情を根拠にする。他人に押し付けてしまうこともある。べき思考と重なることもある。自治厨に多い。
- 飛躍的推論
結論まで飛躍する思考。
- 先読み
文字通り。
未来を予想するだけならいいが、そうなると決めつけてしまった場合は問題。
- 深読み
文字通り。
相手から聞いたのではなく、思い込みで行動してしまう。
相手の感情は聞かなければ分からない。
- 過大評価、過小評価
自分や他人に対しての評価が高すぎたり低すぎたりする。
自分の自信がなさすぎる人は勿論、傲慢な人や他人をバカにする人もこれに当てはまる。
- 過度の一般化
極一部の人間だけを見て全体がそうだと決めつけること。
自覚できてない場合が問題。
- レッテル貼り
文字通り。差別ともいえる。
つける側に問題があるケースも多い。