概要
「刀語」第五話のタイトル。およびそれに登場する刀「完成形変体刀十二本」の1つ。
守りに重きを置いた、巨大な防御力を有する、甲冑を模した刀。
特徴・性能
完全に甲冑であり、刀とは似ても似つかぬ外見を持つ。
これ以前に登場した絶刀「鉋」、斬刀「鈍」、千刀「鍛」、薄刀「針」は曲りなりに刀と言える形状を保っており、初めて登場した「全く刀に見えない変体刀」と言える。
ただの甲冑として見ても、七尺五寸(=約2m25cm)という巨体を誇る校倉必にぴったりのビッグサイズ。
貝殻やヒレ等、海洋生物を連想させる装飾が至る所に施されている辺り、巨体かつ海賊である必が刀に選ばれたのも必然なのかもしれない。
防御に重きを置いた変体刀だけあって巨大な刀で殴りつけられても、七花によって地面に叩きつけられても傷一つつかない。
「柳緑花紅」のような鎧通しにも対策があり、接地してさえいればその威力を地面に逃がすことができる。
着用した際の攻撃方法はほぼタックルのみ。しかし上記の装飾は鋭利なエッジにもなるため、触れた者を切り刻む。
必本人と鎧の重量も相まって、殺人的な威力を誇っている。
弱点
空中に浮かせられると地面に衝撃を逃がせないため、鎧通しが有効になる。必はその巨体ゆえにそう簡単に持ち上がらないが、筋肉騙しで無理やり着込んだ伊賀甲斐路はこの弱点を突かれ敗北している。
また、持ち主も人間である以上完全な密閉はできない。そのため海に突き落とすなどして水攻めされると脱ぐか死ぬかの2択となる。
内側からしか開けられないため、着用中に死亡する=事実上の破壊となってしまうのも難儀な点と言えるか。