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賢者のプロペラ

けんじゃのぷろぺら

平沢進の8thアルバムのタイトル及びそれに収録されている楽曲、及び2000年に行われたライブのタイトル。
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概要編集

2000年10月6日発売。日本コロムビアを離れ、個人レーベル「ケイオスユニオン」立ち上げ後に初めてリリースしたアルバムであり、表題曲のタイトルでもある。錬金術をモチーフとしたアルバムで、前作である救済の技法と同様壮大ながらより深く異国情緒溢れる一枚となっている。後述の千年女優では収録曲の何曲かが劇伴として使用された。また、キーの高さなどが異なるMP3版が公式通販サイトで購入できる。

2000年に行われたインタラクティブ・ライブ「賢者のプロペラ」は2002年2月に財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)と経済産業省の共催で毎年開催されている 「デジタルコンテンツグランプリ」においてエンターテイメント部門の最優秀賞,および<作品表彰の部>の最高賞である 「デジタルコンテンツグランプリ・経済産業大臣賞」を受賞した。


収録曲編集

01.賢者のプロペラ-1(4:23)編集

表題曲であるこの曲は大和久勝氏によるPVが制作された。後に賢者のプロペラ-3としてセルフアレンジされる。

なお、2020年6月には「聴くと何故か頭痛が治る曲」という旨のツイートで取り上げられたことで反響を呼び、瞬く間に知名度が上がり現在は頭痛に聴くバファリン的なものとして認知されるという異常事態が発生した(現在当該ツイートをしたアカウントは削除されたため閲覧できない)。

02.ルベド(赤化)(4:35)編集

タイトルは錬金術における作業段階の最終段階である赤化を指し、「黄金のごとくに輝ける洞察」を表す。後に今敏のアニメーション映画「千年女優」の劇伴曲「Run」としてこの曲が用いられた。

03.ニグレド(黒化)(4:47)編集

錬金術における最初の作業段階である黒化に由来し、「内なる闇」を表す。千年女優では「鍵の君」としてアレンジされた。

04.アルベド(白化)(3:17)編集

錬金術における二つ目の作業段階である白化に由来し、「茫然たる光」を表す。インストゥルメンタル曲。メロディは賢者のプロペラ-2と同一。

05.円積法(3:59)編集

円積法とは円を正方形に分解してその積を求める方法で、そこから転じて解答困難な難問題、錬金術的な難問の「男性原理と女性原理の統合」を指す。

06.課題が見出される庭園(5:38)編集

インストゥルメンタル曲。

07.達人の山(4:29)編集

MP3版ではギターのソロパート部分が異なる。千年女優では「縦列風」としてアレンジされた。

08.作業(愚者の薔薇園)(4:14)編集

09.ロタティオン(LOTUS-2)(3:53)編集

Sim City収録のLotusの続編というべき曲で、前述の千年女優のエンディング曲として使用され、同サウンドトラックにも収録されている。また、今敏監督の葬儀の出棺時に会場で流された。

10.賢者のプロペラ-2(5:05)編集

同じタイトルだが賢者のプロペラ-1のセルフアレンジではなく全くの別物。

関連タグ編集

平沢進 音楽 錬金術

外部リンク編集

賢者のプロペラMP3版

賢者のプロペラ-1プロモーションビデオ

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