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CV:深町寿成

舞台:佐藤永典


概要編集

辰石一志は、わたしの幸せな結婚の登場人物である。

辰石実の長男であり、辰石幸次の兄である。

辰石実が美世を嫁に宛てがおうとした長男その人。

異能者の名門・辰石家の次期当主。小説版1巻から初登場。

生真面目な幸次とは違い、女物の着物を身に着けるなど派手な身なりの軽薄な雰囲気の青年。

身内にさえ本心を悟らせることの無い、飄々とした一面もある。


小説版1巻終盤では父の実から代替わりして新たな辰石家当主となり

その後は清霞や美世と公私ともに関わっていくことになる。



人物編集


異能者の名門・辰石家の長男。

辰石家は斎森家とは旧知の仲だが、斎森家にしょっちゅう出入りしていた弟・幸次とは違い、一志自身は斎森家の人々と直接関わることは少なかった。美世でさえ一志のことは幸次から伝え聞く程度しか知らなかった。


異能持ちだが、異能そのものの強さは幸次のそれに毛が生えた程度とさほど強くない。

本人もそれは自覚しており、このままではいけないと人知れず努力をして今では解術の専門家としてその技術を極め、また一通りの体術も修めている。その実力は他の異能者達からも意見を求められたり、軍から解術の依頼が来るほど。


女物の着物を羽織ったりと派手な身なりでしょっちゅう花街に出入りしているらしいことが、幸次の発言で明らかになっている。

幸次からはあんな調子で次期当主としての自覚があるのかと、その態度が疑問視されていた。

しかし、軽薄そうな雰囲気とは裏腹に彼の鋭い洞察力や聡明さが時折垣間見える。


(アニメ版では幸次の口を指先を動かし異能で塞いだり、「(幸次を指して)お前は優しそうなのに冷たい(意訳)」と幸次の優柔不断な性格を端的に指摘していた。言動の端々から単に浮ついた人間ではないことが描写されている)



小説版1巻編集


辰石邸で実に異能で攻撃するも返り討ちに遭った幸次は、実の異能で身体を拘束されていた。

その場に一志が現れ、異能を用いて(解術の一種と思われる)幸次の拘束を解く。

清霞の元に向かう幸次を見送ると、一志自身は斎森家での騒動に直接関わることは無かった。


その後、実の愚挙により斎森家は火災に見舞われ全焼、美世を除く家族達はそれぞれ帝都を離れることになった。

実の罪は表沙汰になっていないが、何らかの責任は取らなければならないとして実は当主の座を一志に譲り隠居、身柄は一志の監視下に生涯置かれることになった。

以来、辰石家は事実上久堂家の配下になる形となった。


弟の幸次は旧都に異能者の修行に向かうことになり、帝都には一志が残った。


小説版2巻編集


清霞や大海渡から見た一志は若干曲者とあまり期待をされていなかったが、代替わりした後は、清霞らの懸念に反し意外にも滞りなく跡継ぎとしての役目を果たしているらしいと驚かれていた。また、煩雑な手続きを難なくこなし、斎森家で起こした騒動について警察や軍の取り調べにも快く応じる姿勢を見せていたとのこと。

代替わりの挨拶で堯人に謁見する際、普段通りの派手な羽織をまとったままで行こうとして、清霞や大海渡に驚かれるも、悪びれることなく「ぼくは軍属ではないし、もともと、異能者というのはこういうものだと聞いたから」と発言、そのまま堯人に謁見した。

(作中世界の前提として異能者には帝に従う意外に重んずるべき規則はなく、そのため軍属でない異能者は特に服装などの細かい規定をされていない。前述の一志の発言は、それを踏まえてのものと思われる)


オクツキが暴かれた際には、軍部から解術の専門家として招かれ被害者を観察するも、一志の手に負えるものではないと判断する。



余談編集


派手な身なりと軽薄そうな雰囲気だが、人の本質を見抜く等聡明な一面もある。基本的な常識や礼節もわきまえており、見た目に反して根は誠実な一面が垣間見える。


一志の普段の行動が軽薄なことについては、辰石家が没落寸前なので少しでも御家繁栄に繋がる人脈作りと情報収集のために花街に出入りしていたのではないか(当時の花街は、上流階級の社交場という一面もあった)等、一部の読者からは考察されている。






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わたしの幸せな結婚 辰石幸次

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