概要
薄刃家の分家出身の異能者。40代から50代くらいの丸眼鏡をかけた書生風の男性。
新興宗教「異能心教」の祖師として国家の転覆を狙っている。
美世の母・薄刃澄美の幼馴染で婚約者候補だったが、彼女と恋愛感情を築くことはできなかった。
澄美の斎森家への輿入れ後に出奔し、以降は「異能心教」を統べ国家の裏側で暗躍している。
人物
常に笑みを浮かべているが、本性は非常に惨忍で酷薄。
自分を袖にした澄美に執着しており、彼女の忘れ形見である斎森美世を(自分は父親でもなんでもないのに)「我が娘」と呼び身柄を狙っている。
異能は「人間の五感の操作」。
恐怖を想起させる幻影や幻聴の中に他人を陥れ無力化する他、自身の姿を見えなくすることで重要拠点への侵入・逃亡も容易にする。対異特務小隊の軍人でさえ、甘水には歯が立たなかったほど。
(もし甘水が美世を本気で狙った場合、場合によっては斎森家だけでなく親類縁者にも何らかの累が及んだ可能性があるため、あの火災まで斎森家が無事だったのは奇跡と言えるかもしれない)
異能心教
甘水が祖師を務める新興宗教。
異能者や異形について研究しており、「異形との融合による後天的な異能の発現」「見鬼の才がなくとも見える異形」といった技術を生み出している。