送り犬と迎え犬
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おくりいぬとむかえいぬ
日本の伝承に伝わる妖怪。
それぞれの解説は以下の通り。
送り犬
夜中に山道を歩いていると後ろからぴったりとついて来る犬の姿をした妖怪で、もし何かのはずみで転んでしまうとたちまち食い殺されてしまうが、たとえ転んでも「どっこいしょ」と座ったように見せかけたり、「しんどいわ」とため息交じりに座って少し休憩を取る振りをすれば襲われることは無いとされる。
また、地域によっては犬が体当たりして突き倒そうとして来たり、転んでしまうと何処からともなく犬の群れがやって来て襲い掛かって来ると伝わっている所もある。
そのほか、無事に山道を抜けた後にもし無事に抜ける事ができたら「さよなら」や「お見送り有難う」と一声かけてやると犬は後を追ってこなくなるとか、家に帰ったらまず足を洗って帰路の無事を感謝して何か一品送り犬に捧げてやると帰って行くという話もある。
迎え犬
長野県に伝わる犬(狼)の妖怪。
深夜の山中で高い所などで人が来るのを待ち伏せ、人が通り過ぎるとその頭上を飛び越える、あるいは前へ回るといわれており、伝承地域では送り犬と迎え犬の2種類が存在しており、送り犬は人を守ってくれるが、逆に迎え犬は人を襲うとされている。
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