解説
「透野隆一」とは、高橋慶太郎のマンガ作品である「デストロ246」の登場人物である。
日本有数のレストランチェーン「トーノフーズグループ」を経営している、若き実業家。
登場時はおかっぱ頭で、女性のような顔立ちと、穏やかな物腰をしている青年。
しかし、チェーンを拡大している過程で、とある企業グループと対立してしまった結果、犯罪組織により、妻子を毒殺されてしまう。
そして絶望の果てに、「真っ当な生き方」を止める事を決意。
南米で「優れた二人の少女殺し屋」を「買い付け」、日本に連れ帰り、
「妻子の仇の探索」及び、「『全ての殺し屋』の抹殺」という、二つの使命を与えた。
つまりは、本作「デストロ246」の物語の発端となった張本人である。
その残酷な運命により、自棄的な人生を送る事になるが、
「買った二人の少女」に「藍」と「翠」という名前を贈り、二人の「名付け親」となったり、
もちろん目的達成の為もあるが、二人の生活環境を整えたり、絶大な資金や物資の援助をしたり、
果てには「自分が死した後」の、二人の行く末を案じたりするなど、
心根はとても優しい人物である。
そのため、「藍」と「翠」からは、「心優しいご主人様」として慕われる。
そして「藍」と「翠」により、妻子の仇が「沙紀」という女殺し屋である事が判明するが、その「沙紀」により「返り討ち」に遭い、死亡した。
かくして、「ご主人様死した後」も、二人は「ご主人様の命令」を、引き続き実行していく事になる。