「この『探偵心得帳』をきみにあげよう」
「なぁに心配はいらない。この手帳に書かれている事は全部おじさんの頭に入っているからね」
探偵学園Qの登場人物。
キュウの慕っている「探偵のおじさん」その人。
かつて自らが救ったキュウが探偵志望となった事を知ると、自分の持つ探偵としてのノウハウが詰まった「探偵心得帳」を幼いキュウに託した。
身上
実は団守彦の最初の助手。団がまだ無名であった頃から団を師と慕い、彼の「少年助手」として師と共に多くの事件を解決した。
DDS開校時は講師も務めており、七海・本郷・片桐は当時の教え子である。
団の後継者の第一候補だったが、8年前の事件で団を庇い命を落とす。
※以下、ネタバレ
家族(ネタバレ)
キュウの母「あの人は……連城暁は、いつも私に言い渡していました。探偵の家族である事は、決して誰にも知られてはいけない、と。探偵の家族である事を知られれば、犯罪者たちの格好の標的にされてしまう。ゆえに、私たちが夫婦である事、キュウが連城の子である事はキュウ本人はおろか団先生にも、時が来るまでは知られてはいけないと……」
その正体はキュウの母の内縁の夫でありキュウの実の父親。
上述の理由によりキュウの母とは籍を入れておらず、いわゆる事実婚的な関係となっている。
同じ理由でキュウとは親子の名乗りを上げる事はできず「事件で知り合った少年」と「少年を助けた探偵のおじさん」として知り合い時を過ごすしかない、探偵としての宿業ゆえに親子としては切ない関係を築いていた。
(ただキュウがかつて事件に巻き込まれたのは、連城のミスゆえの可能性がある)
親として名乗れないジレンマを抱えつつも、キュウへの親としての愛は本物。
自らの命よりも大切な手帳(心得帳)をキュウに託したのも、自らが培ってきたものがキュウを護ってくれる事を信じての事である。
(ただしキュウの母は、これでキュウが探偵への道への志望をより強めてしまったため「探偵が危険な事は自分が一番良く知ってるはずなのに、私に残してくれたはずのキュウまでも奪うのか」と一時的には連城と団を深く恨んでしまった)