概要
これ以外にも混元老君(こんげんろうくん)、降生天尊(ごうせいてんそん、こうせいてんそん)、太清大帝(たいせいたいてい)という別名がある。
道徳天尊は道教の最高の神格である三清の一つともされているほか、最高神・元始天尊の応身の神格したもの、或いはその十号の1つに数えられており、地上では崑崙山、道教における天上界の最高天の1つである太清境(たいせいきょう)に住するといわれている。
また、晋の時代の道教の研究家である葛洪著の『抱朴子』によればその姿は口がカラスに類しており、耳の長さは7寸、額には縦筋が3本あったとされている。
なお、後漢末期の道師である于吉の元に現れて啓示を与えたのを皮切りに、六朝から唐の時代にかけて盛んに顕現するようになったとされている。