CV:うえだゆうじ
概要
来良学園1年C組の担任。強面で、女子生徒へのセクハラで噂が絶えない。
噂だけでなく実際にその行為をしてしまっている事から、女子生徒からの信頼はないに乏しく無視される。
生徒に手をだし、それをさらに金儲けに利用しようと考えるなど、金銭関連でもトラブルを抱えており、闇金からの借金もある上に出会い系サイトの料金も踏み倒そうとしている。
作中行動
自分に普通に接してきた園原杏里に目をつけ、何かにつけてセクハラ行為を働く問題を起こす。過去には竜ヶ峰帝人らの一つ上の世代である女子生徒である贄川春奈に手を出し、交際していた。しかしその春奈は本編の5年前に『斬り裂き魔事件』に巻き込まれたことで罪歌の『子』と化しており、後に職員室にて彼女に切りつけられてしまう。問題が発覚することを恐れた那須島は、やむなく春奈を転校に追いやるが、本編において春奈が罪歌の『孫』を操って『リッパーナイト事件』を引き起こした際に偶然再会してしまう。かねてより交際していた時から自身に異常な愛を向けてきた春奈には恐怖を感じており、再会した際にはパニックを起こし、杏里に縋るものの今までの行いから全く信用されずに拒絶されてしまう。
その翌日、料金の取立てにきた平和島静雄を返り討ちにすべく消火器で殴りかかるも、自分が病院送りになり、目覚めた時には自分の様々な問題が原因で仕事をクビになっており、さらには周囲を粟楠会の構成員に包囲されて逃げ場を失い、遠い海への強制労働の刑を受けてしまった。これで一旦物語から退場したのだが…
以下、終盤のネタバレ注意。
罪歌の『子』となった春奈に切られたために『孫』となっていたが、その支配をねじ伏せ、『親』へと成り上がっていた。再登場時には異形のブローカーこと澱切陣内の使いとして雇われており、ビジネスに付き添う形で池袋へと舞い戻る。
池袋に戻って早々行動を開始し、手始めに自身の『子』を操ってダラーズの顔役門田京平を轢き逃げし、重体へと陥らせる。これによって池袋のカラーギャングは抑止力を失って一気に混乱に陥ることとなる。
さらに春奈の支配下に置かれていた女性をも操って静雄に冤罪を着せ、警察に勾留させて身動きを封じた。ちょうどその頃、折原臨也の暗躍によって澱切陣内が交通事故に遭い、これを受けて那須島はこれ幸いとばかりに澱切陣内の資産をくすめ取ろうと目論むようになる。その一環として、澱切の命で臨也のスパイをしていた男に門田轢き逃げの真相を明かして味方に引き込み、さらに春奈の父の周二を操って春奈を罠にはめ、捕らえる。元々周二は春奈の『子』であったのだが、那須島は「罪歌の子同士が切り合った場合、後から切った方に支配権が上書きされる」という罪歌のカラクリを発見しており、これによって周二にかけられた支配を春奈から那須島自身に上書きしていたのである。そして捕らえた春奈を自身の罪歌で支配し手駒に据えた。
そして勾留されている静雄を操るために、次なる標的として静雄の先輩である田中トムを罪歌の『子』にしようと目論む。罪歌の実験の末に「刃物を用いずとも爪や歯で相手を即座に支配下に置ける」という衝撃の事実を突き止め、これを利用して池袋の人々を次々に罪歌憑きに変えていき、池袋は一夜にしてバイオハザードもかくやの地獄絵図と化してしまう。このバイオハザードにブルースクウェアの偵察も巻き込まれ、支配した偵察員からダラーズのボスの帝人とその友人紀田正臣が出会う情報を入手した那須島は、過去にセクハラ教師呼ばわりされた屈辱を晴らすために帝人をも支配下に置いてダラーズを掌握し、ダラーズに澱切陣内とその秘書、鯨木かさねを探させ、見つけた暁にはかさねもろとも澱切を仕留めようと企む。その際、かさねに対しても下品な欲望を隠さないなどあいも変わらず下衆な一面を見せつけた。
こうして池袋を大混乱に陥れ、露西亜寿司を完全に包囲し万事が上手く進んでいたかに見えたが、ここから徐々に歯車が狂い始める。
罪歌憑きで溢れかえった池袋の60階通りには門田の見舞いに行っていた狩沢絵理華が紛れており、帝人を支配し澱切を始末するというやりとりを彼女に聞かれてしまう。というのも、狩沢は罪歌憑きを掻い潜るために赤のカラーコンタクトを付けていたため、罪歌憑きはこれに騙されて誰一人として気づけなかった。唯一、春奈だけが違和感に感づくも、ちょうどそのタイミングで春奈の携帯に杏里からの着信があったため、結局取り逃してしまう。しかも狩沢は、騒ぎの前にかさねと連絡先を交換していたため、狩沢を介して本物の澱切陣内であるかさねに騒ぎの首謀者であることが知られてしまった。
さらに春奈を支配したことによって新たな問題も発生。静雄に冤罪を着せた女性が春奈の支配から逃れたことで被害届を取り下げたため、知らぬ間に静雄が釈放されていた。そして臨也と決着をつけようとする静雄の姿を目の当たりにし、焦った那須島は『子』らにトムの支配を急がせる。しかし露西亜寿司にも『池袋で敵に回してはいけない存在』がいることに考えが及ばず、サイモンのスタングレネード攻撃で強行突破されて取り逃してしまう。度重なるスタングレネードで混乱した那須島は、とうとう罪歌憑きに無差別攻撃を指示。やがて池袋は罪歌憑きやダラーズが入り乱れる混沌の魔窟と化し、収拾がつかなくなってしまう。そして首を取り戻したセルティ・ストゥルルソンの力によって混乱は一気に鎮まり、同時に那須島の計画は全てご破算となった。
騒動が沈静化した後、罪歌の影響で暴走し、帰宅中の帝人、正臣、杏里、沙樹の4人に襲いかかり、杏里を庇った帝人を複数回刺して重傷を負わせた。直後に杏里に応戦されるも、そこに春奈が割って入る。
実は春奈は初めから那須島に支配されておらず、支配されたフリをしていただけだった。杏里に取られるくらいならと支配された演技をやめた春奈を見て、那須島は彼女へのトラウマが再発してしまい、恐怖で錯乱し一目散にその場から離れる。路上に出て目の前の車を罪歌で支配して逃亡を図るが…
門田「ありゃあ、俺を撥ねた車にいたヤツじゃねえか…」
なんとその車はワゴン組のワゴン車だった。そして助手席にいた門田のさりげない一言で、ついに運転手の渡草三郎に轢き逃げの元凶であることがバレてしまう。以前から轢き逃げ犯に強い怒りを抱いていた渡草は、案の定怒りを爆発させ、門田の静止も聞かずにワゴンを急発進。ワゴン組の怒りを買っていたことなど知る由もなかった那須島は、何が起こったかわからぬまま渡草に撥ね飛ばされ、意識不明の重体となった。
文字通り因果応報の報いを受けた那須島だったが…
かろうじて生きていた那須島だったが、あの後すぐに春奈に捕まり、臨也のアジトだった部屋に四肢を拘束されて監禁されてしまう。そして撥ねられた痛みを自分の痛みで上書きすると春奈に告げられる。そんな彼女の手元には糸ノコ、ハサミ、メス、カッターの他、数多の刃物の数々が…
…この後那須島の身に何が起こったかはもはや語るまでもないだろう。
かくして、池袋に舞い戻った変態教師は、死より悲惨な末路を持って今度こそ物語から退場することとなった。
