重レッカで牽引の準備をする私
概要
重レッカとは、陸上自衛隊後方支援部隊の整備隊が装備している車両である。
74式特大型トラックの車体前部にウインチ、車体後部にクレーンを装備した車両で、自衛隊車両が走行不能になった際、回収して牽引するなどして整備所へ輸送する。他にも戦車などのエンジンや砲塔を持ち上げ、整備する際にも用いられる。
航空自衛隊の高射部隊にも「レッカ車」の名称で配備されている。
重レッカと呼称するのは、陸自には一回り小さい73式大型トラックをベースとした軽レッカが配備されているため。
本車でも96式装輪装甲車などの重量がある装輪装甲車の回収牽引は困難であり、それらの輸送には戦車をベースとした78式戦車回収車などが使用される。しかし戦車回収車は高価で調達数が少ないため、後に装輪装甲車も輸送可能でより安価な重装輪回収車が開発された。