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…その喧しい生き物と出会ってからは

すこぶる調子が悪い

まず最初に眼と首にキた

目を離すと何をするか判らないってのに

ちょこまかちょこまかとよく動くからだ

次にノドと腹筋が痛くなった

声を張り上げるのは結構腹にくるんだと初めて知った

その後は足だ

ヤツはコンパスが短いくせに逃げ足は異様に速い

最近よくふくらはぎの辺りがツって夜中に目覚める

畜生

肩も凝る

なんせ俺の腰までしか背のないチビなのに

無遠慮に見上げてきやがるから

仕方なく視線を合わせてやる

それから

__________________それから。


(1巻より抜粋)



天界での生活に退屈を感じていた天界人である金蝉童子は、ある日叔母である観世音菩薩の元に連れてこられた悟空と出会う。悟空は金蝉の金糸に見惚れながら「すげーきらきらしてんな。たいようみたいだ」と言い放ち、金蝉はその言葉と悟空の純粋な眼差しに目を見開いた。観世音菩薩(最遊記)曰く、この悟空の発言は「凄ェ口説き文句」らしい。この出会いを機に悟空は金蝉の元に預けられることになり、二人の生活がスタートした。


悟空に会うまでは「退屈は人を殺せる」とまで嘆いていた金蝉の生活は悟空との出会いで一変する。退屈を享受するだけだった生活はいつしか騒がしく忙しないものになっていた。以前よりも生き生きとした金蝉の変化は旧友である天蓬や観世音菩薩も気が付いていた。また悟空は天界に来た当初名前が付いていなかったが、「空を悟るもの」という意味合いを込めて「悟空」と名付けたのは金蝉であった。悟空は金蝉からもらった名前を心から喜び、大切にしていた。


関わりのないその他の天界人からは悟空は金蝉の稚児として寵愛を得ていると思われていた。


ネタバレ編集


斉天大聖に変貌し、天界で大虐殺を起こしてしまった悟空を庇い、天蓬・捲簾と共に天界を追われる身となった金蝉は最終的に悟空を地上へ亡命させることに成功するが自身は悟空の目の前で圧死してしまう。


金蝉は最期の時まで悟空のことを思いやり、悟空の眼に映っても恥ずかしくない生き方をしようとその意志を貫いた。出会った際に悟空が金蝉を「たいよう」と言い表したが、金蝉にとっての「太陽」は悟空自身であった。金蝉は次に会う時は自分から悟空に手を差し伸べると約束し、来世での再会を仄めかせこの世を去った。悟空はその後天界での記憶を消され岩牢で五百年を過ごすことになるが、観世音菩薩の配慮により金蝉の与えた「悟空」という名前だけは忘れずに覚えていた。孫悟空(最遊記)


尚、籠城中眠っていた悟空が斉天大聖のまま目覚め、金蝉を押し倒した際に身体を起こし悟空の頭を両手で包み込むシーンがあるが、最遊記RELOADBLASTのアニメ画面だと完全にデコチューしているように見える。『純愛』という言葉が最も似合うCPの一つである。


キャラクターソング編集


金蝉童子の歌う「glitter」の歌詞には以下のものがある。


手のひらを 灯した光は

お前という希望だから


この歌詞からわかるように、金蝉にとって悟空は希望そのものでありかけがえのない存在であったことがうかがえる。


金蝉童子&悟空の歌う「桜花」は悟空との出会いから忙しない日常の思い出、お互いを思いやる気持ちが綴られている。また最期の別れの際、金蝉が悟空の背中を押し想いを未来に紡いでいく描写まで表現されており、一曲の中に様々な感情やドラマが詰め込まれている。

金蝉の『退屈な時間』を埋めてくれた悟空

悟空の『泣きたくなる気持ち』を忘れさせてくれた金蝉

二人の存在が太陽みたいだ。


二人についてのメモ等編集


金蝉の身長はヒール含め183cmあり、

悟空は腰ぐらいで推定110cm前後、身長差は70cm差もある。

現在の悟空(19歳)は165cmな為、並ぶと金蝉の胸元あたりに悟空の顔が来、18cm差である。

18歳(162cm)の時は21cm差という可愛らしい身長差である。


とある冊子ではピンクのハートの模様が胸元に描かれたクリーム色のペアルックを着てオレンジ色のマフラーを二人でぐるぐると巻いているイラストがある。金蝉とお揃いの服に喜ぶ悟空と満更でもないと照れる金蝉が見られる。


悟空の枷(鎖)について時系列に並べたメモが以下編集


金蟬は枷付き悟空を姫抱きで抱え逃げる↓

悟空の足枷がなくなったのは斉天状態のまま寝込んだとき↓

手枷も外れたのは悟空が目覚めてから↓

綱で落ちたときは枷はすべて無い↓

幽閉されてからは手枷のみ↓

ズボンの裾三蔵が来た頃はボロボロ


枷付(100kg)悟空を"姫抱き"で持ち上げて逃走した馬鹿力を発揮した金蝉を称賛したい


悟空の金鈷を取ったりつけた人たち編集

天界へ連れてこられた時に既にはめられていた金鈷は

誰がつけたのかは謎のまま(恐らく釈迦如来かと思われる)

ナタクの件により初めて金鈷が壊れ、斉天大聖になった時に新しく金鈷をつけたのは金蝉↓

金蝉の消失後扉の前で2度目に壊れつけたのは観世音菩薩↓

500年後寺院にやってきたばかりの頃どこかに行ってしまうかと思ったと泣き金鈷をはめたのは三蔵↓

紅孩児との戦闘で自ら外し自我を失い暴走したあと天界から降りてきた観世音と沙悟浄(最遊記)により金鈷をとりつけられる↓

瀕死の悟空を救うために猪八戒(最遊記)が金鈷を外し回復した斉天大聖を止め

金鈷をつけたのは三蔵である。



イベント『花宴』にて編集

外伝組中心の声優さんのイベントの最中

トークで悟空(の中の人)が演じた話のときに

金蝉の「迷惑なんだよマジで…何に代えても俺はその手を離せなくなったじゃねぇか」という台詞で悟空(の中の人)は「自分が女の子になったかのようにドキドキしましたね」

と話していた


金蝉は無償の愛を悟空に捧げていた編集

悟空が初めて金蝉へ告げた「太陽みたいだ」からはじまり

金蝉が悟空へ最後に告げた「太陽みてぇだ」という台詞を出会いと別れで同じ言葉を出す演出。

何でもない好きという感情から愛が産まれた。

悟空の好きから始まり、金蝉の愛してるで終わる美しい物語。


距離が近い編集

白黒表紙や画集、カフェのイラスト等で距離感が近いイラストを描かれているのが見られる。抱っこや金蝉が悟空の髪に顔を寄せるなど親子のように微笑ましい姿だが、金蝉自身は自分を父親と認めてないあたり大変好ましく思える。友人以上親子以上恋人未満のカップリングだ。



金空夫婦編集

最遊記RB2巻特典ドラマCDでは天蓬に書かれたおままごとの脚本により二人の配役は夫婦となっている。

金蝉は父親(夫)悟空は幼妻(現妻)天蓬は金蝉を狙う愛人、捲簾は前妻との息子(反抗期)、観世音は前妻である。

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