概要
集英社の少女漫画雑誌「りぼん」に連載されていた萩岩睦美の漫画作品。
小人族のポーと人間のスコット・フェリーの2人の関係を中心とした内容になっていて、小人族の命運とポーとスコットの絆を描いたメインとなる第1部、ロンドンが舞台の第2部、旅行先でであう妖精を名乗る少年との話の第3部・・・と大きく分けて3つの話から構成されている。
レコードに収録されたサウンドコミックも制作されたほか、カラーで印刷された復刻版も発売されている。
あらすじ
そこには小人族がひっそりと住んでいた。
小人達の暦には金曜日がなくて「銀曜日」
そしてその銀曜日は特別な意味を持つ日・・・。
小人族の女の子「ポー」は、人間の青年「スコット」と出会う。
たちまち仲良くなる二人だが、ポーの母で一族の長である女王は人間にあっては行けないという。
母親に反発して、スコットのすむ街へ家出するポー。
びっくりしつつもポーの来訪を歓迎するスコット。
だが、そんな二人の知らないところでは重大な事が起きようとしていた。
小人族の言い伝え
「新月の銀曜日に生まれた一千人目の女が死ぬ時、それは部族のたえるとき」
言い伝えの書にはこうも書いてある。
「10年ごとに生贄を捧げれば、女はずっと生き続ける。」
そして新月の銀曜日の一千人目に生まれた少女は10歳になろうとしていた。
登場人物
元気で人懐こい小人族の女の子。
いつもかぶっている帽子がトレードマーク。
(CV:杉山佳寿子)
ポーの相棒の小鳥。
ポーの母親で小人族の女王。
娘であるポーに厳しく、けして笑顔を見せる事のない冷たい女性。
スコット・フェリー
ある日森で小人のポーと出会う「ニンゲン(人間)」の青年男性。
鳥や動物を愛する、やや夢見がちなところのある心優しい性格の持ち主。
毛皮商を営む父親とは不仲である。
クレア・マクヴィー
スコットの(自称)恋人。
フェリー
スコットの父親。毛皮商。
第2部に登場する労働者階級の少年。母親と二人暮らし。
ポール
お金持ちの坊ちゃん。ピーターの押しかけ弟子。
第3部に登場する少女のように美しい少年。
自分は妖精の世界から追い出された妖精であるとポーに話す。