概要
「となりの関くん」に登場する人物で、横井るみの隣の席で授業をサボって手遊びをしている少年。外見は特徴的な所も無くごく普通の少年(クラスメイトの後藤桜子曰く「男子の中では比較的クールなほう」)であるが作中では一切喋らず、その代わりに筆談やジェスチャーを使い、表情もころころ変わる。名前はそのまま「席」と「となり」に由来すると思われる。
教室の窓際の一番後ろの席に座っている。彼は何があろうと絶対に授業にまともに参加しようとしない。バレそうになった際の撤収の早さも尋常でなく、何があろうと絶対に彼の遊びが先生にバレることもない(ただし自業自得な目に遭う事はある)。さらに彼の前には体格の良いスポーツ少年の前田が座っており、その影に隠れているのでなおさらバレにくい。
横井は関の遊びで非常に気が散ってしまうので迷惑がっているが、そのクオリティについ夢中になってしまうことが多い。横井が彼の遊びを妨害したりすると非難の目を向けるが、横井が完全にキレるとしょげて遊ぶのを諦めることもある。基本的に悪びれないが、横井にあらぬ疑いをかけて泣かせてしまった際には少し反省したらしい。一方、横井と違って遊びを堂々と妨害してくるクラスメイトの宇沢明康は自身にとって天敵である。
かなり変わった性格なのだがクラスで浮いている様子はなく、悪友達と談笑したりふざけたりすることも多い。関の机の中にはいくつか箱が入っており、その中には妙なコレクションが入っている。ちなみに「トヤマ模型店」という模型屋に週二で通っているらしい。
家族は両親と歳の離れた妹で幼稚園児の関純がいる。
母は子供達とよく似た端正な顔立ちをした女性で、息子のサボり癖を知っているため、授業参観では輪ゴム鉄砲で息子の遊びを妨害しようとした。妹の純は兄と同じく手先が器用で歳の割にしっかりした性格だが、兄と息を合わせて遊ぶあまり、横井を振り回してしまった事も。
本編から10年後が舞台となる「となりの関くんじゅにあ」にも引き続き登場しており、何と結婚して息子の関真来をもうけている。お相手はもちろん…
アニメでの声優は下野紘で、実写は渡辺佑太朗。アニメでも喋らないが、全く声を出さないわけではない。
遊びの内容
彼の遊びの内容は、とても授業中に机の上で隠れてコソコソできるようなものではなかったり、やたらクオリティが高かったりするものばかりであり、「となりの関くん」という作品は、ひたすらこれだけをネタにしている。ただ、手先の技術やクオリティは凄くても発想はかなり子供っぽい。
記念すべき第一回は、消しゴムを使ったドミノ倒しであった。それも、シーソーにロープウェイに打ち上げ花火まであるという極端に凝ったものだった(ただし、流石に花火は着火しなかった)。この他机の表面を研磨剤やエポキシなどを使って鏡面仕上げになるまで磨いたり、机の上に非常にリアルな教習所を作って、ラジコンカーで免許試験をやったりと遊びになら異様なまでに本気になる。果ては机の真ん中を掘って遺跡を作り、そこから恐竜の化石を発掘したりとほとんど物理法則を超越した遊びまでやっている。
バトル系の遊びをやると性格がかなりブラックになる(チェスの黒駒を合体させて白駒を「大虐殺」したり、将棋で金将に王将を「下克上」させたり、折り鶴をカエルの折り紙で食い荒らしたりするなど)。一方で幽霊の類が怖いらしく、こっくりさんで遊んでいたのを宇沢に妨害されて怯えていた(こっくりさんは途中で入ったり抜けたりすると祟られると言われている)。