概要
「金田一少年の事件簿」のスピンオフ、「高遠少年の事件簿」の登場人物。
秀央高校一年生。高遠遙一の同級生。
気さくで明るい性格であり、周囲から近寄りがたい存在に思われていた高遠をマジック部に勧誘したのも彼だった。
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遠間もえぎ…見た目が似ているが、違う。
この先「高遠少年の事件簿」のネタバレが含まれます
事件の怪人「死神マジシャン」2人目の被害者。
藤枝つばきと同様に首を切断され台の上に晒されてしまう。
ダンボールでできた机の上に首を置かれ、目撃者たちが発見した瞬間に爆発して焼失した。
やがて、第三の被害者の黒江の首が目の前に現れるのであった。
※以下、殺された動機などさらなるネタバレ注意
実は彼こそが犯人「死神マジシャン」。
悲しい過去と動機を持つことが多い「金田一少年の事件簿」の犯人では珍しい「無差別快楽殺人鬼」。
自身の死を偽装したのも快楽殺人を続けていく為。
自らのように「凶気」を隠し持つ高遠を”同類”と見なし、そんな高遠に近づく者を殺すのが動機だった。
だが当の高遠からその行為・思想を全否定され、彼を殺そうとするも返り討ちに遭い、初めての犠牲者となる。死体は首なし死体となって発見されているが、頭部の行方については作中で明かされていない。
当初は姫野先生を殺そうとしていたが、黒江で代用した。
諸悪の根源?
彼が最初に殺害した藤枝つばきは高遠に好意を持っている上、近宮玲子の大ファン。高遠自身も彼女のマジックの腕は素直に賞賛しており、恋人同士にはならなかったとしても、良き理解者にはなったのではないか。また、高遠はマジック部には「居場所」を感じていた。霧島はその理解者と「居場所」を身勝手に壊したことになる。霧島自身も高遠にとっては高校に入って最初に出来た友人であった為、それも裏切られた形に。
勿論この一件がなかったとしても、高遠は天才犯罪者として覚醒したかもしれない。しかし、霧島の「殺人ショー」が「地獄の傀儡師」形成、並びにある人物への異様な執着等に大きな影響を与えたことは間違いない。
と云うよりもむしろ、捉え方によっては高遠自身がまるで霧島を模倣(コピー)したかの様な道を辿っているとも見解出来る。